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CAMEDIA C-40ZOOM

CAMEDIA C-40ZOOM

2001年10月05日 23時41分更新

文● 行正

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CAMEDIA C-40ZOOM

オリンパス光学工業

9万9800円(10月19日発売)

スタイリッシュデザインをまとったコンパクトデジタルカメラ(銀カメ)の目立つ状況だが、オリンパスの「CAMEDIA C-40ZOOM」は、タバコの箱程度のサイズに400万画素クラスのCCDと光学3倍ズームレンズ、豊富な撮影機能といった機能を満載した決定版と言える製品だ。

手のひらに収まるサイズながら豪華なスペック

フロントクローズ
フロントのレンズカバーを閉じたところ。オリンパスが“タブレット(錠剤)デザイン”と呼んでいるように、クスリのカプセルのようなシンプルフォルムとなる。

 C-40ZOOMを実際に手にしてみると、まずそのコンパクトさに驚かされる。87mmという横幅は「IXY DIGITAL 200」と同一で、高さはIXY DIGITAL 200の57mmに対して68.5mmと1cmほど大きいが、正面から見たときのスクエアなフォルムは、機能が凝縮したようなイメージを抱かせる。厚み(奥行き)も43.5mmと、IXY DIGITAL 200の1.6倍もあり、銀カメとしてはかなりぶ厚く、全体的に見るとコロコロとした立方体的なイメージがある。とはいえ、体積的には400万画素クラスのデジタルカメラの中では最小であり、富士写真フイルムの「FinePix 6800Z」よりも約10%小さく収まっている。



トップ
上面にはモノクロの液晶モニタを装備し、撮影モードや記録可能枚数などが表示される。側面や上面のグレーの部分がアルミ素材となっており、ボディの剛性感を上げている。

 前面のほぼ半分を覆うレンズカバーをスライドさせ、完全に開ききるとカチッと留まるとともに「撮影モード」で電源が入り、レンズが伸張する。背面の再生モードボタンを押し込めば「再生モード」で電源が入るという基本操作は、同社製品の多くに共通する仕様だ。
 撮影モードからレンズカバーを軽く閉じる動作する電源OFF動作が始まり、レンズが沈胴しきってから手でレンズカバーを閉じきることができる。レンズカバーのスライド部にはストッパが設けられており、レンズカバーを閉める際にはレンズ鏡胴部に当たって光学系に悪影響を与えないようになっている。
 電源ONや電源OFFのときには軽い電子音とともに液晶モニタに画像が表示され、電子音は2種類から選択可能、画像は撮影画像を起動時/終了時それぞれ2種類まで登録できる。



底面
底面に単3×2本もしくはCR-V3リチウム電池×1の入る電池スロットと、スマートメディアスロットがある。

 撮影機能は、オリンパスが“CAMEDIA C-4040ZOOMと同程度の機能を詰め込んだ”と謳うだけあって豊富だ。シャッター速度優先/絞り優先(F2.8/3.4/4.0/4.8/5.6/8.0)/フルマニュアルといったマニュアル系撮影機能が充実しているほか、ダークフレーム(未露光状態)を撮って減算合成するノイズリダクション機能によるノイズの少ない夜景撮影や、±2EVの範囲で1/2EVステップ、最大5枚のオートブラケティング撮影も可能だ。また、画質調整機能ではシャープネスとコントラストに加えて、同社としては初の「彩度補正機能」も備える。



背面
背面はカラー液晶モニタとカーソル、モードダイヤルなどが詰め込まれている感がある。モードダイヤルは、選択項目が最も下(時計で6時)位置となる。ダイヤルの文字の並び的には左横(9時位置)が適当ではないかと思うのだが。

 撮影モードは本体背面の中央上部にある大きなダイヤルで切り換える。ダイヤルに用意されているモードは、フルオート/プログラム/ポートレート/記念写真/風景/夜景/セルフポートレート/ムービー/マイモード/マニュアル(絞り優先/シャッター速度優先/フルマニュアル)の10モード。このうち、セルフポートレートというのは、自分撮りをするときに用いるモードで、発色はポートレート同様ながら、ズーム位置が手を伸ばしてカメラを自分に向けるとちょうどいい画角になるというもの。マイモードは、彩度や露出補正などの設定を記録しておき、いつでも同じ条件で撮影できるというものだ。

 また、同社のデジタルカメラの多くはカメラ前面に赤外線受光窓を装備し、付属の赤外線リモコンを使ってセルフポートレートを撮るといった用途に利用できるが、C-40ZOOMでは背面にも赤外線受光窓を備える。前面の赤外線受光範囲が数m(周囲の明るさで変化する)なのに対して背面は約10cmと短いが、三脚を使って夜景を撮るときなどに手ぶれすることなくシャッターを切る"レリーズ代わり"に使えるだろう。



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