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【CEATEC 2001 Vol.5】液晶や有機ELなど、出展各社の注目のデバイス類

2001年10月04日 23時18分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)東芝も、有機ELディスプレーを出展した。

フルカラー高分子有機ELディスプレー
フルカラー高分子有機ELディスプレー

同社が“フルカラー高分子有機ELディスプレー”と名づけるこの有機ELディスプレーは、サイズが2.85インチで解像度は144×176ドット、26万色の表示が可能。高分子インクジェットにより、発光する高分子材料を、低温ポリシリコンTFTの上にパターンニングした。RGBそれぞれで64階調(6bit)の表示が可能だという。同社では2002年に量産化するとしている。

展示していた低温ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレー
展示していた低温ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレー3種類。左端の液晶パネルは、同社のノートパソコン『Libretto』に搭載しているもの

低温ポリシリコンTFTカラー液晶およびBluetoothを利用したソリューションとして、“MPEG-4 モバイルビューア”も展示した。

“MPEG-4 モバイルビューア”
“MPEG-4 モバイルビューア”

MPEG-4 モバイルビューアは、BluetoothとMPEG-4エンコーダーを内蔵したデジタルテレビから映像をBluetooth経由で受信し、それをデコードして表示する。

MAND型フラッシュドライブ
1日に発表したMAND型フラッシュドライブ。2.5インチあるいは3.5インチのHDDと同様に動作するフラッシュメモリー。容量は16MBから最大2GB。同社では、厳しい環境で利用されている機器向けを想定している

また、日本フィリップス(株)は米E Ink(イー・インク)社の電子ペーパーなどの展示を行なった。

電子ペーパー
電子ペーパー。電源を切っても、表示は維持する。白黒2種類の微粒子がカプセル状の画素の中に入っており、電圧をかけて一方を表面に引き寄せ、発色する。微粒子の材料は非公開
電子ペーパー搭載PDA
電子ペーパーを搭載したPDA
8.4インチTFTカラー3D液晶ディスプレー
フィリップスの8.4インチTFTカラー3D液晶ディスプレー。画素ごとに特殊なレンズ実装しており、画像が浮び上がって見える
虹彩による個人認識装置
松下通信工業(株)の虹彩による個人認識装置『Authenticam』。眼球の虹彩の模様は人によって、左右の目によってもすべて異なり、それを利用して個人認証を行なう
撮影した虹彩
撮影した虹彩。網膜による認証とは違って、装置に目を密着する必要はなく、50cm離れていても認識するという
松下のMPEG-4マルチコーデックLSI
松下電器産業(株)のMPEG-4マルチコーデックLSI『MN1959041』。最大2系統のエンコード、4系統のデコードを行なえる。“FOMA”のビジュアルタイプにも搭載しているという
MN1959041を搭載したモックアップ
MN1959041を搭載したモックアップ。実際にMPEG-4で映像を再生していた。同チップはエンコードした4系統の映像のうち、動作しているキャラクター部分などを抜き出し、重ねて表示することが可能
1チップSTB『μPD61130』
日本電気(株)の出展した1チップSTB(Set Top Box)とでも言うべきLSI『μPD61130』。CPUおよびMPEG-2デコーダ、IDEコントローラーなどを内蔵し、STBに必要なほとんどの機能を実装している
μPD61130の性能デモ
μPD61130の性能のデモ。画面右上にタイムシフトした映像をオーバーラップしている

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