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Kodak EasyShare DX3215 Zoom

Kodak EasyShare DX3215 Zoom

2001年09月30日 23時17分更新

文● 行正

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広角寄りのレンズが最大の魅力

サンプル1
撮影サンプル1。元画像は960×1280ドットだが、480×640ドットにリサイズしている。F6.7、1/512秒(Exifデータ値)。

 電源を投入すると、「内部メモリ(もしくはスロットのカード)へアクセスします」というメッセージが約5秒表示される。カードや内蔵メモリの認識処理をしていると思われるが、その後さらにレンズ伸張動作もあるため電源ONからのファーストショットまで約12秒と、入門機としても少々長い。撮影画像をメモリに書き込まないと次の撮影ができないため、撮影間隔は6~7秒程度かかるのも気になる。



サンプル1アップ
撮影サンプル1の中央部を640×480ドットにリサイズしたもの。シャープさには欠けるところがあるが、とくに不自然な輪郭強調や色調表現はされていない。
サンプル2
撮影サンプル2。元画像は960×1280ドットだが、480×640ドットにリサイズしている。F3.9、1/32秒(Exifデータ値)。

 撮影結果を見ると、ピントが全域に合っているようでいて輪郭の甘い画像はいかにも低価格パンフォーカス機らしい感じだ。それでもコントラストの高い絵作りが低価格機であることをさほど意識させない。色あいに関しては、同社のデジタルカメラは全般に“濃い”発色になるのが特徴だが、DX3215では「DC4800 Zoom」やDX3600/DX3900などに比べてかなりやわらかい発色になっている。



サンプル2アップ
撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにリサイズしたもの。ハイライトはとんでいるが暗部階調はうまく表現されている。
サンプル3
撮影サンプル3。元画像は960×1280ドットだが、480×640ドットにリサイズしている。マクロ撮影モード、F8.0、1/180秒(Exifデータ値)。

   パンフォーカスの入門機としては、「CAMEDIA C-100」(オリンパス)や「Cyber-shot DSC-P20」(ソニー)、「FinePix A201」(富士フイルム)などがあるが、DX3215の特徴は30~60mm相当という広角寄りのズームレンズを搭載する点だ。入門機に限らず、多くのデジタルカメラはワイドといっても35mm程度で、30mm以下の製品はほとんどない(コダックのDC4800 Zoomとミノルタ「DiMAGE 7」は28mmから)。



撮影サンプル3の中央部を640×480ドットにリサイズしたもの。マクロ撮影距離は25cm固定で、手前の花はピンボケになってしまっているが、左側の花にはきれいに輪郭がでている。

 広い範囲を撮れる広角寄りのレンズは、狭い部屋で複数の人を撮るときや、風景の広がりを出したいときに非常に重宝する。パンフォーカスながら広角を重視したDX3125は、ズームレンズの倍率(望遠性能)が注目されがちな最近のデジタルカメラのなかでは貴重と言える。

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