極めて少数が9月上旬に出回っただけで、あっという間にアキバから姿を消したGigabyte製のSocket478搭載i850マザーボード「GA-8ITX」。その再入荷が予定どおり9月中に行われたが、それと同時に上位版「GA-8ITXR」もアキバに現れた。Gigabyte製マザーボードらしく“R”がついたことでIDE RAIDコントローラを搭載しているが、それだけにとどまらない“フルオプション装備”な製品に仕上がっている。
Promise製のIDE RAIDコントローラ「PDC20265R」のほかに標準装備しているものは、Gigabyte独自のBIOS保護機構「DualBIOS」、Creative製のサウンドチップ「CT5880」、Realtek製のネットワークコントローラ「RTL8100L」。GA-8ITXで空きパターンとなっていた箇所のほとんどにチップが載っていることになる。残念ながらPhilips製のUSB2.0コントローラ「ISP1561」用、そしてUSB2.0コネクタ用と思われる空きパターンはそのままで、これは将来のサポートに期待したいところだ。
上位版だけに、ボード裏面にはCPU固定板も装備している |
チップ以外に、オーバークロックに関する設定もGA-8ITXと比べて増えている。FSBは100~133MHzの範囲を10段階に設定でき、VCoreが1.75~1.85Vの範囲を0.025V刻みで設定できるのは同じながら、これに加えてAGPスロットとRIMMスロットへの供給電圧も設定できるようになった。AGPスロット供給電圧は1.5~1.8Vの範囲を0.1V単位で変更できる。また、RIMMスロット供給電圧はBIOS上から「Over RIMM Voltage」のEnable/Disableを設定可能。Socket478+i850のシステムでオーバークロックを楽しみたい人にとってはうれしい柔軟さと言えるだろう。
フルオプションのマザーボードだけに価格は2万円台後半とちょっと高めながら、売れ行きは上々。なによりもパフォーマンスを重視する人を中心に、i850マザーボードの本命に躍り出るかもしれない。なお、GA-8ITXR、そして再入荷を果たしたGA-8ITXの実売価格は以下のとおり。
価格 | ショップ |
---|---|
GA-8ITXR | |
\25,700 | コムサテライト1号店 コムサテライト3号店 |
\26,500 | コムサテライト2号店 |
\26,800 | 高速電脳 |
\27,500 | OVERTOP |
\27,800 | RockValley |
\28,800 | BLESS 秋葉原本店 |
GA-8ITX | |
\21,880 | 若松通商エルプラザ |
\22,500 | コムサテライト2号店 |
\22,780 | コムサテライト1号店 コムサテライト3号店 |
\22,800 | FRESH FIELD ADACHI |
\23,799 | TSUKUMO eX. |
\23,800 | RockValley |
\24,800 | BLESS 秋葉原本店 |