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シャープ、液晶カラーテレビ“AQUOS”のワイドシリーズ3機種を発表

2001年09月28日 18時28分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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シャープ(株)は28日、液晶カラーテレビ“AQUOS”の新製品として、ワイドシリーズ3機種を発表した。

液晶30V型(横64.3×縦38.5cm/ブラウン管テレビ32型相当)BSデジタルハイビジョンテレビ『LC-30BV3』は、BSデジタルチューナーを内蔵した液晶カラーテレビ。11月17日発売で、価格は75万円。

LC-30BV3
液晶30V型BSデジタルハイビジョンテレビ『LC-30BV3』

LC-30BV3は、新開発の30V型ワイドXGA液晶パネルを搭載し、画素数は294万9120ドット(横1280×RGB(3)×縦768)。ASV(Advanced Super View)方式の低反射ブラックTFT液晶を採用、黒の引き締まった鮮やかな映像を楽しめるという。視野角は上下、左右とも170度。コントラスト比は500:1。バックライトシステムにより画面輝度は450cd/m2となっている。

さらに、同社独自のデジタル高画質化回路“D.D.H.Q.(Digital Direct High-Quality)システム”を採用しており、IP変換、RGBコントロール、スケーリングの各LSIをダイレクトにデジタル接続することで、信号を劣化させることなく処理でき、美しい映像を楽しめるという。

サウンド部は、バスレフ式エンクロージャー(スピーカーボックス)と、ダブルマグネットのパワーユニット×2を備えるほか、デジタルアンプとBBE Mach3 Bass回路をシステム化したことで、メリハリのある低音とクリアなサウンドを両立させたという。

接続端子は、ビデオ入力4系統4端子、S2映像入力2系統2端子、D4映像入力2系統2端子、アナログRGB映像入力端子(ミニD-sub 15ピン)1系統、PC音声入力端子1系統、モニター出力1系統1端子、アンテナ入力端子、ヘッドホン出力端子、専用スピーカー接続端子。

また、BSデジタル専用端子として、i.LINK2端子、BS出力1系統1端子(S2映像付き)、デジタル音声出力(光)1系統1端子、電話回線端子、ビデオコントローラー端子、BSアンテナ入力端子を装備する。

スピーカー装着時の本体サイズは幅100.2×奥行き9.55×高さ49.7cm、重量が17.8kgと薄型/軽量で、従来の32型ブラウン管テレビと比較すると、奥行きが6分の1、重量が3分の1となっている。別売のフロアスタンドや壁掛け金具を組み合わせることで、移動可能なスタンドテレビや壁掛けテレビとしても利用できる。受信チャンネルはテレビVHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV13~38ch、BSデジタル000~999ch。消費電力は154W。

また、LC-30BV3の姉妹機として、BSデジタルチューナーを内蔵していないタイプの液晶30V型ハイビジョン対応テレビ『LC-30HV3』を12月5日に発売する。価格は65万円。

LC-30HV3
液晶30V型ハイビジョン対応テレビ『LC-30HV3』

LC-30HV3は、BSデジタルチューナーおよびBSデジタル専用端子を装備していないこと以外は、LC-30BV3とほぼ同じ。受信チャンネルはテレビVHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV13~38ch。スピーカー装着時の本体サイズは幅100.2×奥行き8.45×高さ49.7cm、重量が16.8kg。消費電力は135W。

さらに同社は、液晶22V型(横49.1×縦26.8cm/ブラウン管テレビ24型相当)のワイドテレビ『LC-22SV3』も12月15日に発売する。価格は32万円。

LC-22SV3
液晶22V型ワイドテレビ『LC-22SV3』

LC-22SV3は、新開発の22V型ワイドVGA液晶パネルを搭載しており、画素数は122万9760ドット(横854×RGB(3)×縦480)。ASV方式低反射ブラックTFT液晶を採用し、視野角は上下、左右とも170度、コントラスト比は500:1。画面輝度は450ch/m2

また、映像回路をデジタル処理するデジタルクロマデコーダーICを搭載し、明るくノイズの少ない映像を楽しめるという。サイドスピーカーには、バスレフ式エンクロージャーを採用する。

接続端子は、ビデオ入力2系統2端子、S2映像入力1系統1端子、D1映像入力1系統1端子、アナログRGB映像入力端子(ミニD-sub 15ピン)1系統、PC音声入力端子1系統、モニター出力1系統1端子、アンテナ入力端子、ヘッドホン出力端子。

テーブルスタンドを含む本体サイズは、幅73.9×奥行き25×高さ46.2cm、重量が9.2kg。受信チャンネルはテレビVHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV13~38ch。消費電力は65W。

本日行なわれた発表会で、同社常務取締役AVシステム事業本部長の濱野稔重氏は、「AQUOS発売当初にわれわれが想定していたサイズ別構成比では、13インチが65%、20インチが25%と見込んでいたが、実際は20インチが37%で、13インチは45%にとどまっている。当面はパーソナルタイプが主流と考えていたが、家族のテレビとして認知されるようになった。今回22インチ以上のワイドシリーズ3機種を発表し、大型テレビの需要に応えたい。当初22インチ以上の製品は2002年に発売しようと開発を進めていたが、販売状況を考え年内発売に踏み切った」と語った。

なお、決して手ごろとは言えない価格については「今後1年間で25~30%のコストダウンを計画している。現在は1インチで約2万円だが、2003年末には1インチ1万円の価格帯にしたい。また、40インチ以上になるとプラズマのほうが効率がいいため、40インチ以上の製品についてはプラズマを発売する予定だ」としている。

シャープ濱野氏
常務取締役AVシステム事業本部長の濱野稔重氏

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