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ウワサのApollo P4X266マザー第2弾はECSから10月登場、現在展示中

2001年09月27日 22時11分更新

文● 小磯

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P4VXAD

 「そもそも安定動作するかわからないし、パフォーマンスを求めるならi850でしょ」と判断していた各ショップの入荷担当者の思惑に反して、入荷するや否やあっという間に完売してしまったShuttle製Apollo P4X266チップセット搭載マザーボード「AV40」。これに続く、ウワサのチップセット搭載マザーボード第2弾がECSから登場しそうだ。コムサテライト3号店店頭で、ATXフォームファクタの「P4VXAD」とMicroATXフォームファクタの「P4VXMD」、合計2枚の展示が始まった。同店によれば、これらはともに動作する実機で、10月中旬から下旬にかけて入荷予定とのこと。


動作する実機であることを示すように、ボードのリビジョンは1.0となっている。右はMicroATXフォームファクタの「P4VXMD」
Rev:1.0P4VXMD
ATX12V非搭載
ボード上にATX12V 4ピンコネクタの姿は見えない

 ECS製のPentium 4用マザーボードということもあり、今回もボードは紫色。現在のところ、台湾本社サイトにも両製品について情報はないが、おそらく登場となれば「サムライの~」シリーズの名を冠することになるだろう。
 他社製マザーボードと決定的に異なるのは基板の色だけではない。注目は、Pentium 4対応マザーボードの多くが標準で搭載する、安定駆動のためのATX12V対応4ピンコネクタを搭載しないことだ。Pentium 4用マザーボードでは、CPUコア電圧やAGP供給電源の生成、ひいてはシステムの安定動作のため4ピンのATX12Vコネクタを接続するのが推奨されているものの、それはあくまで“推奨”であり“必須”ではない。一部にはHDD用の電源コネクタで代用しようとするものがあるほか、Socket423版のPentium 4が登場したとき議論されたように、少数ながらATX12Vコネクタを差さなくても動作するケースもある。また、ボード上にそれらしき空きパターンはなく、ECSの資料にも記載されていないのでおそらく搭載しないまま発売されることになるのだろうが、なんとも思い切った仕様だ。



RTL8100

 このほかの仕様面を見てみると、先行するAV40と同じく、i845マザーボードと言われても一見しただけなら信じてしまいそうなレイアウトになっている。DDR SDRAM専用のDIMMスロットはレジスタードなら3GB、アンバッファードならば1.5GBまでメモリを搭載可能。拡張スロットはATXフォームファクタのP4VXADがAGP×1、PCI×5、CNR×1で、MicroATXフォームファクタのP4VXMDはPCIスロットが3本となっている。AV40ではかなり細かく設定できたオーバークロック機能は、この2製品には搭載されていない。ちなみに、P4VXMDはRealtek製のネットワークコントローラ「RTL8100」を搭載している。

 価格は未定ながら、ECS製だけにPentium 4用マザーボードの常識を打ち破る価格で登場する可能性もある。とにかく安価なPentium 4システムを組みたい人は要チェック。
 なお、初回入荷分完売のAV40は一部のショップに明日再入荷する予定だ。ただし、ここにきて再入荷の枚数は当初の予定より少量になってしまったもよう。来週以降に次の入荷も控えているものの、しばらくの間は流通量が少なく、入手しづらい状況が続くかもしれない。



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