このページの本文へ

日立、手の動きと頭の動きを利用した“手話-日本語翻訳技術”を開発

2001年09月26日 16時48分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)日立製作所は26日、産業技術総合研究所の協力により、手の動きと頭の動きを利用して手話から日本語へ翻訳する“手話-日本語翻訳技術”を開発したと発表した。

“手話-日本語翻訳技術”
手の動きと頭の動きを利用する“手話-日本語翻訳技術”

“手話-日本語翻訳技術”は、手袋型の入力装置から手指動作を、合わせてビデオカメラから頭部動作を入力し、パソコン上で日本語文に変換する技術。これにより、単語を表現する手指動作に加えて、文法情報を示す頭部動作を取り入れることが可能になり、翻訳精度が向上するという。

日本手話では、手指動作で“私・パソコン・本・買う“という単語列を表現し、そのときの頭部動作により、“私はパソコンの本を買います”や“私はパソコンと本を買います”という文に翻訳される。このように、手指動作が同じでも頭の動きによって意味の異なる内容となる。今回の開発では、手話表現で使われる頭部動作の種類と文法的機能を分類し、新たに手話文法ルールを作成した。また、頭部動作の認識では、産業技術総合研究所で開発された高速画像認識技術を使用している。

なお、今回開発した手話-日本語翻訳技術では、聴覚障害者が日常使用している手話を日本語へ翻訳することが可能という。今後、情報キヨスク端末への搭載に向け、検討を進めていく予定としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン