ピーアンドエーの「Media Center Plus 3J」は、低価格ながら高機能な画像編集ソフト「Paint Shop Pro」で有名な米Jasc Softwareが開発した製品。読み込み可能な画像形式は今回紹介するソフトの中では最も多い全46種類で、そのほか動画や音楽ファイルなども扱えるマルチメディア総合管理ソフトだ。
画像以外のデータ管理にも利用できる
“Media Center Plus”のメイン画面。対応画像形式が46種類と豊富で、画像ファイル以外にAVI、MP3なども表示可能だ。 |
画像管理タイプは“登録型”だが、画像データのコピーを作成するのではなく、画像のあるフォルダのデータベース情報ファイルを作成するタイプだ。画像は、サブフォルダを含む“フォルダまるごと”や、フォルダをまたぐ複数ファイルの一括登録も可能で、HDD内に散らばる画像ファイルをまとめて「アルバム」と呼ばれるファイルに管理する。なお、アルバム上から選択したファイルに変更を加えた場合、結果は実データにも反映される。アルバムは複数作成も可能だ。
とにかく読み込み対応形式が豊富で、たいていの画像形式はサムネイル表示できるほか、動画、MP3ファイルなども同ソフト上で再生できる。また、書き出し対応形式も全33種類と他製品にはない破格の充実ぶりだ。
「高度な検索」では、フィールド名を選ぶと、そのフィールド名のタイプに合った演算子が選択肢に表示され、値を入力・選択できる。複数条件のAND/OR指定も可能。 |
登録したファイルには、キーワードとコメントを付加して整理する。検索機能は5種類あるが、中でも「高度な検索」が細かい指定ができて使いやすい。キーワードやコメント、ファイルタイプなど13の項目(フィールド名)にテキスト、数値、日付、記述という4つのタイプが設定されており、検索する際はフィールド名のタイプに合った演算子が自動的に表示され、値が一覧表示されたりデータの入力が可能になる。たとえばフィールド名で「メディアファイルタイプ」を選ぶと、演算子には「=」と「≠」、値は「AVI」「GIF」「MPEG1」などが選択肢として表示される。条件の複数組み合わせも可能だ。ただし、検索範囲は1アルバムのみで、複数アルバムをまたいだ検索はできない。
「HTMLのエクスポート」を使ったHTMLファイルは、アルバムのプロパティで設定したタイトル名やコメント、画像ごとに付けたコメントやキーワードも反映される。スライドショー機能を付加することも可能だ。 |