アキバにちょっとした噂が流れだした。VIAとインテルがライセンス問題で裁判中であるにもかかわらず、問題のPentium 4用チップセット「Apollo P4X266」を搭載したマザーボード「AV40」がShuttle Computerから、週明けに登場するというのだ。アキバのショップのなかにはすでに100枚ほど発注をかけたショップもある。
Apollo P4X266は6月に台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2001で公開され、8月中旬には量産を開始したチップセットで、400MHzのFSB、4GBまでのDDR SDRAM(またはPC100/133 SDRAM)、AGP 2×/4×、ATA/33/66/100をサポートする。NorthBridgeはVT8753、SouthBridgeはVT8233あるいは3Comの10/100Ethernetコントローラ統合のVT8233Cを用意。両ブリッヂ間は266MB/secのV-Linkで結ばれる。
VIA Technology Forum 2001で展示されていたAV40のRAID搭載バージョン |
噂されているAV40のフォームファクタはATX。PCI×5、AGP×1、promise製のIDE RAIDコントローラを搭載している。メモリソケットは3本で、registered DDRで最大3GB、un-buffered DDRで1.5GBまでをサポートする。またUSB2.0に対応したPhilipの“ISL1561”をオプションで用意している。
Shuttle Computerは、21日現在、ホームページでこのマザーボードの仕様と写真を公開しており、“Let Today's P4 Agogo with DDR!”と派手にアピール。「P4に必要なのは高価なRAMBUSでも、不十分なパフォーマンスのSDRAMでもなくDDRだ」と宣言している。
秋葉原をはじめとするショップで販売されているマザーボードのなかで、インテルの新Pentium 4を搭載可能なマザーボードは、SDRAMのみをサポートするi845とRDRAMをサポートするi850搭載マザーボードの2種類に大別さる。しかし、i845搭載マザーはパフォーマンスの低さから人気というほどではなく、RDRAMサポートのi850にユーザーの目が向きつつある。インテルはCOMPUTEX TAIPEI 2001において、DDR SDRAMをサポートするのはまだ先と言っているが、価格下落の激しいDDR SDRAMをサポートするApollo P4X266搭載マザーがいちはやく市場に出れば、注目を集めるだろう。
登場形態についても様々な噂が飛び交っており、一部のショップでは白箱で出るのではないか?いやちゃんとしたパッケージだ。時期についても今のところ不明だが、近日中にの登場となるのでは?あと2日で入荷するかも?と話すショップもある。
ちなみにあまり知名度の高くないマザーボードメーカーだが、AZZAも「P4X2-AD/AV」という製品をホームページで掲載している。
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