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ロータス、eラーニングプラットフォームの新製品『ロータス ラーニングスペース R5.0』を発売

2001年09月20日 19時33分更新

文● 編集部 増田悦子

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ロータス(株)は20日、都内で記者発表会を開き、eラーニングプラットフォームの新製品『ロータス ラーニングスペース R5.0』を発表した。

安田代表取締役社長
ロータス代表取締役社長 安田 誠氏

同製品は、ウェブベースのeラーニング管理システム。自分で学習を進めていく“自学自習型”、他のユーザーやインストラクターとスレッド形式でディスカッションができる“ディスカッション型”および、リアルタイムでホワイトボードを共有したり、音声や動画でコミュニケーションがとれる“リアルタイムセッション”の3つの学習形態を1つのプラットフォームで行なえるのが特徴。受講生のプラットフォームは、前バージョンではJavaアプレットを使用していたが、CSSとDHTMLを採用することで、ロゴを挿入したり、テキストをオリジナル化したりといったカスタマイズがしやすくなったという。システムは、自学自習をするためのコアモジュール、他のユーザーとのコミュニケーションをとるためのコラボレーションモジュール、データベースサーバー、コンテンツ配信用のウェブサーバーおよび、管理者と受講者のインターフェースなどで構成されている。

安田 誠氏、立川 哲郎氏、依田 千草氏
左から、代表取締役社長 安田 誠氏、ソリューション事業本部 eラーニング事業部 課長 立川 哲郎氏、マーケティング本部 製品統括 依田 千草氏

新機能としては、“リアルタイムコラボレーション機能”や“メール機能”、“ロータスドミノとのインテグレーション”、“シングルログオン”などが挙げられる。“リアルタイムコラボレーション機能”は、インストラクターと受講生同士がプレゼンテーションを共有し、書き込んだり、スレッド形式でディスカッションをしたりしてバーチャル教室を作るというもの。インストラクターに個人的に質問したり、受講生同士で質問しあったりできる“チャット”や“ディスカッション”機能などで、バーチャル空間を共有するといったこともできる。動画や画像を用いて、コミュニケーションをすることも可能。従来は、講義にリアルタイムでしか参加できなかったが、講義の録画と再生が可能となり、参加できなくても個人で復習を行なうといったことにも対応している。

立川氏
ソリューション事業本部 eラーニング事業部 課長 立川氏

“メール機能”は、コースの登録や解約、セッションの開催通知といった事務的なメールをはじめ、受講生同士がコミュニケーションを図ったりと、インストラクターと受講生間、受講生同士でのコミュニケーション手段として利用できる。また、各個人がメールをアラームとして利用するといった使い方も可能。“ロータスドミノとのインテグレーション”は、ドミノの公開アドレス帳からインポートすることで、新たに登録しなおさなくても、同製品を使用できるというもの。同社は今回、ドミノからの切り替えも積極的に進めていきたいという。“シングルログオン”は、1つのIDとパスワードで全てのシステムを利用できるという機能。従来は、コアサーバーとコラボレーションサーバーで異なったIDとパスワードを使用していたが、今回から、共通のIDおよび、パスワードで利用できる。

自学自習型学習での受講画面
自学自習型学習での受講画面
リアルタイムセッションの様子
リアルタイムセッションの様子

コアおよび、コラボレーションサーバーの対応OSは、Windows NT 4.0/2000。クライアンとの対応OSは、Windows 95/98/2000/NT 4.0。データベースは、DB2、UDB 7.2、Oracle8.1.7、SQL Server 7.0/2000。また、コンテンツには、業界標準規格である“AICC”と“SCORM”を採用しているため、これらの規格に準拠しているものは利用できる。価格は、コラボレーション機能を持たないコアモジュールユーザーが、1ユーザー3300円、コアモジュールに加え、コラボレーション機能を含めたコラボレーションモジュールユーザーが4600円。発売は10月12日。

代表取締役社長の安田氏は、「ビジネスに直結したものが求められている中、同製品は“education”ではなく、“learning”を目指し、身に付け、活用できるものを提供していきたい」と述べた。また、eラーニング事業部の立川氏は、「日本でのeラーニング市場は2001年に入って、昨年に比べ200パーセント以上の伸びを見せている。数年前には、eラーニングという言葉すら浸透していなかったが、現在はeラーニングという言葉に反応し、ユーザーからの問い合わせが非常に増加し、いよいよeラーニングが旬になってきたと感じる。また、それは弊社にとって非常に喜ばしいことである」と述べている。

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