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【WPC 2001 Vol. 2】マイクロソフト、Windows XP 日本語版の詳細を発表

2001年09月19日 13時52分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は19日、11月16日に発売するWindows XP 日本語版の製品パッケージ構成と推定小売価格を発表、千葉/幕張のホテルで記者発表会を開催した。

阿多社長
発表会で挨拶を行なうマイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏。本来は米マイクロソフト社社長兼COOのリック・ベルーゾー氏が出席する予定だったが、先日の米国での同時多発テロにより来日中止となった

Windows XP Professionalの価格は2000と比較し約15%の値下げ

Windows XP 製品パッケージは、ハイエンドユーザーおよびビジネスユーザー向けの『Windows XP Professional』と、家庭ユーザー向けの『Windows XP Home Edition』が用意される。

Windows XP Home Editionは、Windows XP Professionalのサブセット製品で、新ユーザーインターフェースや、映像/音楽関連機能、Windows MessengerといったWindows XPの基本機能を備えている。リモートデスクトップ接続機能や、ネットワーク連動機能、ファイルの暗号化などのセキュリティー機能、リモートインストレーションといった企業向け導入サポート機能などは、Windows XP Professionalにのみ搭載される。

ProfessionalとHome Editionの比較
Windows XP ProfessionlとHome Editionの機能比較

Windows XP Professionalのパッケージラインナップは、Windows 98/98 SE/Me/NT 4.0/2000からのアップグレードを対象とした『アップグレード版』、学生や教員、教育機関でWindows 98/98 SE/Me/NT 4.0/2000からのアップグレードを対象とした『アカデミックパック アップグレード版』、Windows 95やWindows NT 3.51以前のOSを利用しているユーザーや新規購入ユーザー用の『通常版』、Windows 2000 Professionalからのアップグレードを対象とした期間限定特別パッケージ『特別アップグレード版』の4種類。

推定小売価格は、アップグレード版が2万3800円、アカデミックアップグレード版が2万800円、通常版が3万5800円、特別アップグレード版が1万5800円。特別アップグレード版は米国版にはない日本向けパッケージで、11月16日から2002年2月末まで発売される。

Windows XP Home Editionのパッケージラインナップは、Windows 98/98 SE/Meからのアップグレードを対象とした『アップグレード版』と、Windows 95以前のOSを利用しているユーザーや新規購入ユーザー用の『通常版』の2種類。推定小売価格は、アップグレード版が1万3800円、通常版が2万5800円。

また、上記のWindows XPはすべて32bit版だが、64bit版のWindows XP『Windows XP Professional 64-bit Edition』も、11月16日に発売される。Windows XP Professional 64-bit Editionは、CADや3DCGなど高いパフォーマンスとスケーラビリティーを必要とするテクニカルワークステーションユーザー向け製品。PCメーカーよりItaniumプロセッサーを搭載したPCワークステーションにWindows XP Professional 64-bit Editionをプレインストールした形で提供されるもので、パッケージ販売は行なわないという。

Windows XP対応機器やソフトウェアに関しては、Windows XPのスタートボタンに“Windowsカタログ”を搭載し、Windows XP画面上で、“Designed for Windows XP”ロゴを取得した製品(Windows XP完全互換製品)であるパソコンや周辺機器、アプリケーションを閲覧できるようになっている。また、1万2000種類の周辺機器をサポートし、それらのドライバーがあらかじめ用意されている。店頭販売の60~70%、PCメーカー販売の80~90%をカバーしているという。

Windows XPのライセンス認証(Activation)は、最初の起動から30日以内に実行する必要がある。インターネット経由または専用コールセンターで24時間365日受付可能。1ライセンスでライセンス認証可能なパソコンは原則として1台のみ。なお、パソコンを新規購入するなどしてパソコンそのものを変えたり、ハードウェア構成でライセンス認証のキーとなる10のキーのうち6つ以上を120日以内に変更したりすると、再度ライセンス認証が必要となる。

同社は、Windows XP向けに新たなサポートサービスを導入する。ライセンス認証は24時間365日受け付けるほか、セットアップおよびインストールサポートは、土日も実施し、サポート日時は、平日が9時30分~12時と13時~19時、土日が10時~17時となっており、完了まで無期限で回数制限もない。基本操作サポートは、Professionalが3インシデントまで、Home Editionは2インシデントまで無償で行なう。

さらに同社は、Windows XPに標準搭載されるリアルタイムコミュニケーションツール“Windows Messenger”から公衆網上の電話へ通話できるサービスを、イー・アクセス(株)が行なうことで合意したと発表、イー・アクセスはWindows Messengerを通じて、VoIP(Voice over IP)技術を利用したパソコンからの公衆網向け電話サービスを提供する。これによりWindows Messengerユーザーは、パソコンから日本国内/国際宛ての一般加入電話/携帯電話などへの通話が可能となるという。

XP一色の“WORLD PC EXPO 2001”マイクロソフトブース

マイクロソフトは、千葉/幕張メッセで開催中の“WORLD PC EXPO 2001”で巨大ブースをかまえ、一般初公開となるWindows XP 日本語版のデモンストレーションを行なっている。メインステージ1では、Windows XP搭載パソコンを使って、音楽の新しい楽しみかたや、デジタルカメラ&デジタルビデオカメラとの連携、Windows Messengerによる常時接続でのコミュニケーションなどを紹介している。また、ステージ2では、Windows XPの信頼性とセキュリティーのアピール、ブロードバンド対応画像配信でのWindows 98との比較などを行なっている。

MSブースステージ1
WORLD PC EXPO 2001のマイクロソフトブース。こちらはステージ1
ステージ2
マイクロソフトブースのステージ2

さらに、Windows XPを実際に体験できるタッチ&トライコーナーや、1.5Mbpsのブロードバンドを利用した画像配信により、今冬公開の映画『Spy Game』(ブラッド・ピット/ロバート・レッドフォード主演)を鑑賞できるホームシアターなども用意されている。

タッチトライ
Windows XPタッチ&トライコーナー
ホームシアター
ホームシアター

また、『Microsoft Plus! for Windows XP』を参考出展している。正式発表はまだだが、Windows XPと同じく11月16日に発売する予定という。

Microsoft Plus! for Windows XPは、Windows Media Playerをよりいっそう楽しむためのツール『Plus! デジタルメディア』、3Dゲーム集『Plus! ゲーム』、壁紙やアイコンなどを集めた『Plus! テーマ』、3Dグラフィックスによるスクリーンセーバー集『Plus! スクリーンセーバー』が搭載されている。

『Plus! デジタルメディア』は、音声コマンドを使ってWindows Media Playerを操作できる機能や、MP3データをWindows Mediaオーディオデータに変換できる機能、CDラベル作成機能などを搭載する。『Plus! ゲーム』は、3D迷路ゲームやボウリングゲームなどが用意されている。

マイクロソフトプラス
Microsoft Plus! for Windows XPの画面

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