インテル(株)は、8月23日に米国で発表された『Intel C++ Compiler for Linux version 5』と『Intel Fortran Compiler for Linux version 5』を9月12日から国内でも発売する。
同製品は、「C++」または「Fortran」で書かれたLinuxプログラムを、「Pentium 4」や「Itanium」チップ用に最適化可能なコンパイラ。Itaniumシリーズの設計は他のチップと比較してコンパイラの性能に対する依存度が高く、その性能は重要となるという。
今回、マルチプロセッサコンピュータのための“OpenMP”規格のサポートなど、Windows用コンパイラにはすでに含まれている一連の機能が盛り込まれた。
また、インテル製のLinuxベースのデバッガも同梱される。プレスリリースによると、
「インテルでは米Caldera Internationalと協力し、改良されたFortranデバッギングと、新たなC++アプリケーション・バイナリ・インターフェイスに対応するべく、業界標準のLinux向けデバッガであるgdbへの拡張を図っていきたい」
とのこと。
日本での販売は、(株)エクセルソフトが行なう。価格は、『Intel C++ Compiler for Linux version 5(英語版)』が6万8000円、『 Intel Fortran Compiler for Linux version 5(英語版)』が7万5000円。30日間の体験版ダウンロードも行なえる。 必要なシステムは以下のとおり。
CPU | Pentium(4を推奨) | Itanium |
---|---|---|
メモリ(最小) | 128MB | 256MB |
ディスク空き容量(最小) | 100MB | 100MB |
OS | Red Hat Linux 6.2/Red Hat Linux 7.1 | Red Hat Linux 7.1 Beta/Turbolinux Beta 3 for Itanium |