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レックスマーク、プリンターとスキャナー、およびコピー複合機『Lexmark X83』などを発表

2001年09月16日 14時57分更新

文● 編集部 中西祥智

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レックスマーク インターナショナル(株)は14日、冬のボーナス商戦向けのラインアップとして、プリンターとスキャナー、およびコピー複合機の『Lexmark X83』、プリンターとスキャナー複合機『Lexmark X73』、カラーインクジェットプリンター『Lexmark Z53 Color Jetprinter』および『Lexmark Z43 Color Jetprinter』の4機種を発表した。15日に発売する。

今回の新製品
今回の新製品である、複合機の『Lexmark X83』(左)と『Lexmark X73』

同日の記者発表会で、米レックスマーク インターナショナル(Lexmark International)社のポール・J・カーランダ(Paul J Curlander)会長兼CEOは、競合他社とは違い、レックスマークが「プリンター事業に専念する」ことを強調した。

ポール・J・カーランダ会長兼CEOポール・J・カーランダ会長兼CEO
プリンターの市場シェア
プリンターの世界市場シェア。2000年度は、キヤノンとレックスマークがほぼ並んでいる

カーランダ会長の説明によると、同社は過去3年間、プリンター市場全体に比べて、3倍の速度で成長しているという。2000年度の売り上げは約38億4000万ドル(4492億8000万円)で、市場シェアは世界ではキヤノン(株)と並ぶ3位、北米では2位に位置している。

カーランダ会長は、プリンター市場が2004年までは年間35%の成長率で伸びつづけ、またデジタルカメラの普及によって、家庭でのプリントの半分はカラーになるとの予測を説明した。そして、大切なことは「消費者が何を望んでいるか」であり、日本市場でそれを調査した結果、日本のユーザーが望んでいるのは“使いやすさ”“価格”“画質”“印刷速度”の順であり、そのニーズに沿った製品を提供するとしている。



『Lexmark X83』
『Lexmark X83』

今回発表した複合機『Lexmark X83』は、定価が3万9800円、店頭での実売価格は3万円を切ると予想される。その価格が、他社の同種の製品と比べて優位な点だという。米レックスマークのアジア・太平洋地域のプレジデントであるフィリップ・カーマイケル(Philip Carmichael)氏は「カラーコピーおよびスキャン、カラープリントといった、家庭やSOHOでのさまざまなニーズを、1台の機器で満たす」この製品によって、「新しい市場」を開拓すると語った。

フィリップ・カーマイケル氏アジア・太平洋地域のプレジデント フィリップ・カーマイケル氏

X83はアメリカでの発売後、「最初の4半期で、プリンター市場において40%のシェアを獲得」しており、「日本でも、この製品の需要が大きい」と、カーマイケル氏は考えている。

X83の操作部分
X83の操作部分

X83で印刷可能な解像度は最大で2400×1200dpiで、スキャナーの光学解像度は600×1200dpiで読み取り解像度は1万9200dpi、コピーについてはパソコンと接続時には2400×1200dpiで出力可能。また、1200×1200dpiと解像度は落ちるが、単体でもコピー機として使用できる。プリンターとしての印刷速度は、A4モノクロでは毎分12枚、カラーで毎分6枚。コピーの場合はモノクロで毎分10枚、カラーで毎分3枚。対応する用紙サイズはハガキからA4まで。インターフェースはUSBのみ。本体サイズは幅460×奥行き360×高さ270mmで、重さは約6.8kg、消費電力は平均15W。ドライバーの対応OSは、Windows 98/Me/2000およびMac OS 8.6以降で、Windows XPとMac OS Xへの対応も予定している。



『Lexmark X73』
『Lexmark X73』X83とほぼ同じ筐体だが、単体でのコピー機能がないため、X83とは操作部分が異なる

また、『Lexmark X73』は、X83から単体でのコピー機能を削除した製品。スキャナーの読み取り解像度が9600dpi、プリンターとしての印字速度はA4モノクロで毎分9枚、カラーは毎分5枚、パソコンと接続してコピー機として利用する場合の印刷族度はモノクロは毎分9枚、カラーで毎分3枚となっている。価格は3万4800円。

『Lexmark Z53 Color Jetprinter』
『Lexmark Z53 Color Jetprinter』

カラーインクジェットプリンター『Lexmark Z53 Color Jetprinter』および『Lexmark Z43 Color Jetprinter』は、地域別のカラーテーブルを実装しており、米・欧・日で、特に肌色の表現がそれぞれ違うという。カーマイケル氏によると、それぞれの地域の人々のニーズが微妙に違うため、米では肌色は鮮やかに、欧州では淡い色に、そして日本では黄褐色系に印刷するとしている。同機能は、プリンタードライバーの言語によって地域を識別し、カラーテーブルを変換する。

Z53は最大解像度2400×1200dpiでの印刷が可能。印字速度はA4モノクロ印刷時では毎分16枚、カラーで毎分8枚。ハガキからA4までのサイズの用紙に対応する。本体サイズは幅460×奥行き302×高さ221mmで、重さは約4.0kg、消費電力は約17.4kg。価格は2万9800円となっている。

『Lexmark Z43 Color Jetprinter』
『Lexmark Z43 Color Jetprinter』

Z43も、印刷の最大解像度は2400×1200dpi。印字速度はA4モノクロで毎分12枚、カラーで毎分6枚、対応する用紙サイズはハガキからA4まで。本体サイズは幅444×奥行き247×高さ187mmで、重さは約4.0kg、消費電力は約11.0W。価格は2万6800円。

両機種とも、オプションの6色フォトインク(5800円)を使用することで、鮮明な写真印刷に対応するという。実装するインターフェースはUSBとパラレル。対応するOSは、Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000とMac OS 8.6以降およびMac OS Xで、Windows XPにも対応予定。なお、Z53はLinux(Red Hat Linux 6.0~7.0、Linux-Mandrake 7.0~7.2、SuSE Linux 6.2~7.0)にも対応する。

なお、4機種すべてについて、同社のサポートセンター“LexExpress(レックスエクスプレス)”で1年間、問題発生時には無償で交換する。

ラインアップ
レックスマークのラインアップ。“63”がない

今回発表した4機種で、同社のインクジェットプリンターのラインアップはZ13からX83まで、7機種となった。ところが、73と53の間、つまり10の位が6になる製品は存在していない。今後この部分を埋める新製品が登場するのか? それについての同社の回答は「ノーコメント」だった。

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