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カシオ、PDAの新モデル“CASSIOPEIA L'agenda”『BE-500』を発表

2001年09月13日 21時12分更新

文● 編集部 中西祥智

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カシオ計算機(株)は13日、新しいPDAのブランド“CASSIOPEIA L'agenda(カシオペア ラジェンダ)”の第1弾として『BE-500』を発表した。価格はオープンプライス(店頭予想価格3万5000円前後)で、10月20日に発売する。

“CASSIOPEIA L'agenda”『BE-500』
“CASSIOPEIA L'agenda”『BE-500』

カシオはこれまで、“CASSIOPEIA”ブランドのPDAを販売してきた。そのCASSIOPEIAがパワーユーザー向けであるのに対し、今回の製品は従来よりも初心者寄りに位置付けており、ブランド名も新たに設定した。

BE-500は、OSとしてWindows CE 3.0を採用しているが、Pocket PCではない。ユーザーインターフェースや付属のソフトウェアは、同社独自のものを搭載している。これは、Pocket PCのライセンス料によるコストアップを避けるためと、より初心者向けのユーザーインターフェースを実装するためだという。このため、標準的なWin32APIには対応するが、Pocket PC独自のAPIを使用するソフトウェアは、動作しない。

ボタン部分
ボタン部分。至ってシンプル

本体には、CFカードスロット(Type II)およびUSB/シリアルコネクターのみを実装する。別売のPCカードユニット(1万8500円)を本体背面に装着することで、PCカードを使用することが可能。ただし、PCカードユニットはCFカードスロットに接続するため、CFカードとPCカードを同時に使用することはできない。また、CFカードスロットに(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの『P-in Comp@ct』や『P-in m@ster』、およびDDIポケット(株)の『C@rdH”64petit』などのPHS通信カードを装着することで、インターネットへの接続も可能。

PCカードユニットを装着した状態
PCカードユニットを装着した状態

CPUはMIPS系のVR4131-166MHzで、メモリーはROM(フラッシュメモリー)16MBおよびRAM16MB、3.2インチ透過型STNカラー液晶ディスプレー(240×320ドット、3万2768色)を搭載する。実装するインターフェースは、CFカードスロット(Type II)×1、USB/シリアル両用コネクター×1(ケーブルを変換することでUSBポート、シリアルポートのほか、携帯電話やPHSに接続)、およびステレオヘッドホンジャックとなっている。本体サイズは幅76×厚さ17.9×高さ121mmで、重さは約158g(フリップカバー含まず)。

上面
上面はCFカードスロットとスタイラスペンの取り付け口のみ。こちらも至ってシンプル

バッテリーはリチウムイオンバッテリーで、駆動時間は約6時間、充電時間は約4時間。USBクレードルのほか、フリップカバー、ACアダプター、バンドルソフトを収録したCD-ROMが付属する。

インストールする主なソフトウェアは、スケジュール/住所録、ウェブブラウザー、メーラー(HTMLメールも表示可能)、住友金属工業(株)の『Quick View Plus』(Word、Excel、PowerPointのファイルを表示)など。MP3ファイルの再生も可能。また、独自のフォーマット(CMF)形式の映像ファイルの再生も行なえる。CMFはMPEG-1を基にした形式で、付属するコンバーターにより、パソコン上でファイルの変換が行えるという。また、ソフトウェアについては、同社のモバイル専用ウェブサイト“GoodCrew Leche(グッドクルー・レチェ)”でのダウンロード販売を予定している。

カラーバリエーション
カラーバリエーション。1番右が青い限定モデル

カラーバリエーションは“グラファイトコスモ”(ブラック)と“スパークル”(ホワイト)の2色。どちらもメタリック色。なお、発売を記念して、“コバルト”(ブルー)色のモデルを数千台、限定生産する。

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