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シャープ、カラーインクジェットプリンター『Prizma』シリーズに高速印刷可能な新モデル投入

2001年09月12日 23時19分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)シャープは10日、カラーインクジェットプリンター『Prizma(プリズマ)』シリーズの新モデル『AJ-1100』と『AJ-2200』を、19日に発売すると発表した。価格はオープンだが、予想実売価格は『AJ-1100』が1万7000円前後、『AJ-2200』が2万円前後。

『Prizma』シリーズの特徴は、プリントヘッドとインクタンクが独立した“インク分離式プリントヘッド”と、各色(黒、マゼンタ、イエロー、シアン)が独立したカラーインクタンクを採用したこと。故障したプリントヘッドだけ、あるいは空になったインクタンクだけを交換でき、トータルコストが削減できる。また、顔料系の黒インクを採用し、普通紙でのテキスト印刷でも、レーザープリンター並の画質を得られるという。インク残量の検知システムには、印刷ドットカウント方式と光学センサー方式を搭載し、正確な残量チェックが行なえるという。

『AJ-1100』は、パーソナル/ホームなどエントリー向けの製品。薄型で丸みを帯びた本体は、未使用時に机の上に置いておいても、圧迫感のないデザインを目指したものだという。本体背面から給紙し、前面から排出する印刷方式を採用している。AJ-1100は、用紙トレイに、1平方当たり75gの普通紙を最大100枚までセットすることができる。本体サイズは、幅440×奥行き250.6×高さ132mmで、重さは約3.3kg。消費電力は、最大約30Wとなっている。

『AJ-1100』『AJ-1100』

『AJ-2200』は、『AJ-2200』シリーズの後継機種で、ホームからオフィスまで幅広い用途を見込んだ製品。設置面積の省スペース化のために、給紙・排紙ともに、用紙カセットを使って前面から行なうUパス方式を採用している。また、OHPシートなどの特殊用紙の印刷用に、背面からの手差し印刷も可能となっている。用紙カセットには、普通紙なら最大150枚までセットできる。本体サイズは、幅476×奥行き374×奥行き191mmで、重さは約6.2kg。消費電力は、最大約25Wとなっている。

『AJ-2000』『AJ-2000』

両製品は、印刷の高速化のために、プリントヘッドのノズルを黒320本、マゼンタ、イエロー、シアン各色104本の、計632本を600dpiピッチで配置している。最高解像度は2400×1200dpiで、最大用紙印刷サイズは215×355.6mm。印刷速度は、A4用紙で“速度優先モード”の場合、AJ-1100がモノクロ毎分12枚/カラー毎分8枚で、AJ-2200がモノクロ毎分17枚/カラー毎分10枚となっている。従来機種の『AJ-2000』では、モノクロ毎分12枚/カラー毎分8枚で、AJ-2200は約40%高速化されている。インターフェースはIEEE1284またはUSB(Bタイプ)。対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0(SP4以降)/2000、MacOS 8.5以降。Windows XPは、最終版がリリースされた後の対応となる。

アプリケーションソフトとして、(株)アイフォーのはがき作成ソフト『筆王 for SHARP PRINTER』、シャープオリジナルソフトの体験版として、3Dキャラクター作成ソフト『ちょbit 3D』、アニメフォト作成ソフト『アニメdeフォト』、アニメーション作成ソフト『EVAアニメータキッズ』、翻訳ソフト『PowerE/J 英日翻訳これ一本!』の4本が付属する。

なお『Prisma』の購入特典として“シャープスペースタウンgu-mantan WEB 無料キャンペーン”が付属している。これは、同製品を購入した後、同社が運営するインターネット情報サービスサイト“SharpSpaceTown”に入会(入会無料)し、“SharpSpaceTown素材集”ホームページから申し込むと、デザインエクスチェンジ(株)のデジタル素材ダウンロードサイト“gu-mantan WEB”から、約10万点の画像コンテンツを、通常年間利用料金9800円のところ、1ヵ月間は無料で、翌月からも月額利用料500円でダウンロードできるというもの。

同社は、これらの製品を年末商戦に投入し、月産約1万台の売上を目指すという。

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