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NetIQ、Windowsシステム管理ソフト『AppManager 4.0J』発表

2001年09月12日 01時16分更新

文● 編集部 中西祥智

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NetIQ(株)は11日、Windows NT/2000で構築したシステムの、パフォーマンスやセキュリティーを監視し、レポートするソフトウェア『NetIQ AppManager Suite 4.0J』を発表した。

『NetIQ AppManager Suite 4.0J』
『NetIQ AppManager Suite 4.0J』

AppManagerは、Windows NT/2000をベースとした環境において、システムのパフォーマンスの最適化や、障害の検出などを行なうツール。Windows NT/2000 Serverや、Lotus DominoおよびNotes、SQL Serverなど、監視する対象のそれぞれのアプリケーションに対応するツールを提供する。

同社の親会社である米NetIQ社の、インターコンチネンタルセールス担当バイスプレジデントLIoyd West(ロイド・ウェスト)氏は、同日の記者発表会で「Eビジネスのインフラは非常に複雑であり、それを解決するシンプルなソリューション」としてAppManagerを提供すると語った。

インターコンチネンタルセールス担当バイスプレジデント、LIoyd West氏インターコンチネンタルセールス担当バイスプレジデント、LIoyd West氏

今回のAppManager 4.0Jは、“Webトランザクション”機能として、ユーザー側から見た、ネットワークのトランザクションを監視できる。ユーザーがIDやパスワードの入力など、ネットワーク経由での行動を起こすと、それらの操作を記録し、トランザクションを監視する。エンドユーザーが、何らかの行動を起こしてから、実際にどれくらい待たされているのかを、測定することが可能だという。これによって、ネットワークのボトルネックを発見、改善する。

AppManagerは、システム管理者に対してレポートを行なうが、これも今回のバーションから、Excelのグラフのような3Dチャートでの表示が可能になった。3Dチャート上に設定したしきい値を表示することも可能で、各項目の数値が規程の範囲内に収まっているかどうかを、分かりやすく伝えることができるという。そのレポートを配信するスケジュールを、自由にカスタマイズすることも可能。

また、AppManagerの管理サーバーを2重化して複数のサーバーで運営し、負荷を分散することや、1台に障害が発生してもほかのサーバーでバックアップすることが可能になった。AppManagerの内部のモジュール間の通信も暗号化して、AppManager自体の信頼性の向上も図っている。

管理ポータル
管理ポータル。1元的に管理を行なえる

同社ではさらに「セキュリティーの仕組みを構築しても実際に動作していなければ、カギをかけ忘れた門や、居眠りしているガードマンのようなものだ」とし、ファイアウォールなどの活動状況を監視する機能も実装する。また、AppManager全体の管理は、ブラウザー経由のコンソールツール“管理ポータル”から1元的に行なえ、複数の監視機能を1つのグループとして扱うことで、管理を容易にする機能も搭載するという。

AppManager 4.0Jの価格は、管理サーバー含むコンソールである“AppManagerオペレータコンソール”が39万円、監視する対象の製品ごとに用意する“管理エージェント”が1製品につき8万円。9月26日に出荷を開始する。対応するOSは、オペレータコンソール、管理エージェント共にWindows NT 4.0(SP3以降)およびWindows 2000。

また、同社は同日、3月に合併した米WebTrends社の従来の製品を改めて披露したほか、新しい製品も発表した。新たに開発・発表したのは、ウェブサイトの状況とサイト訪問者の行動をレポートする“Eビジネス分析ツール”の『WebTrends Reporting Center』と、同じくウェブ訪問者の行動を分析するが、こちらはASPで提供する“WebTrends Live”の2種類。

“WebTrends Live”
“WebTrends Live”

2種類の製品の内、WebTrends Liveの場合、利用者は同社と契約し、提供されたJavaScriptをウェブサイトのHTMLに埋め込めむ。それによって、WebTrends Liveサービスが利用者のウェブサイトを分析して情報を収集し、その情報をリアルタイムで利用者のブラウザー上に表示するという。

WebTrends Reporting Centerは、“eBusiness Edition”、“Enterprise Edition”、“Service Provider Edition”の3グレードがあり、価格は順に90万円、280万円、98万円。12月に出荷を開始する。WebTrends Liveの価格は未定で、こちらも12月にサービスの提供を開始する。

WebTrendsは従来、日本国内での製品の販売は、(株)ソフトボートおよび(株)アズジェントの2社の販売代理店を通じて行なってきた。NetIQでは、今後も両社をパートナーとして販売する形態に変わりはないが、同社の日本法人によって、両社への積極的なサポートを行なうという。

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