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オープンループとRSAセキュリティ、暗号の実装事業で業務提携

2001年09月11日 20時57分更新

文● 編集部 増田悦子

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(株)オープンループとRSAセキュリティ(株)は11日、記者発表会を開催し、両社の持つセキュリティー技術を融合し、営業、販売、開発などを共同で行なう業務提携を8月17日付けで締結したと発表した。

RSAセキュリティ代表取締役 山野 修氏(左)、オープンループ代表取締役 浅田 一憲氏(右)
RSAセキュリティ代表取締役 山野 修氏(左)、オープンループ代表取締役 浅田 一憲氏(右)

RSAは、基礎暗号技術の専門企業で、暗号の専門家でなくともソフトウェアやデバイスにセキュリティー機能を実装できる暗号化ツールキット『RSA BSAFE』を開発している。1995年には、SSLを米ネットスケープ・コミュニケーションズ社と共同開発した。『RSA BSAFE』は、900社以上に提供され、採用した製品は10億コピー以上出荷されたという。一方、オープンループは、暗号技術をプライバシー保護やコンテンツの著作権保護、Eコマースといった最終製品への組込みまで行なう専門企業。今回の業務提携は、RSAの基礎技術とオープンループの応用技術を組み合わせ、シェアの拡大とともに相乗効果を狙うのが目的。これにより、実装期間を従来よりも短縮できるともしている。

技術面において、オープンループは、暗号化ツールキット『RSA BSAFE』に、NTTの開発した国産暗号などを組み込み、ユーザーに提供していく。また、営業面においては、RSAが『RSA BSAFE』を利用したソリューションをオープンループと共同でユーザーに提供し、互いのセキュリティー技術を自社技術と共にユーザーに紹介していくとしている。

両社の社長は、「お互いが補完しあうことで、従来のEC、プライバシー保護、モバイル、医療、ゲノムなどの分野に加え新規分野に参入し、新ビジネスをおこしていきたい。現在両社が進出していない銀行およびクレジットなどのICカード分野、電子政府に参入していきたい」と述べた。また、次世代セキュリティー技術の開発も進めていきたいとした。

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