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FinePix A201

FinePix A201

2001年09月10日 19時08分更新

文● 行正

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お手軽感覚の操作性と良好な画質

撮影サンプル2
撮影サンプル2。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。オートモード、F4.6、1/69秒。

 レンズ沈胴動作などがないこともあって、電源を入れてから2秒程度で記録可能となるほか、メニュー操作などの全体的な操作もクイックなレスポンスなので、使っていて気持ちよい。シャッターボタンのすぐ横にあるレンズカバー兼用電源スイッチにより、ポケットから取り出して電源を入れて撮影するといった一連の動作が片手でスムーズにできるのも手軽だ。



撮影サンプル2
撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。
撮影サンプル3
撮影サンプル3。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。オートモード、F4.6、1/69秒。

 撮影結果に関しては、同社のFinePixシリーズでお馴染みの“記憶色を強調しつつ鮮やかに表現する”という発色の傾向で、エッジの立ったシャープな画質となっている。むろんパンフォーカスである以上、絞りを開けて背景をぼかすといった絵作りをすることはできないが、普段から持ち歩いてスナップ用途に使ったり、Web掲載用の撮影には十分だろう。



撮影サンプル3
撮影サンプル3の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。パンフォーカスなので前景と背景のどちらもくっきりと写っている。
撮影サンプル4
撮影サンプル4。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。マクロモードでの撮影。F4.6、1/119秒。

 単焦点レンズの入門機としてはオリンパスの「CAMEDIA C-1」が、単焦点パンフォーカスの入門機としてはオリンパスの「CAMEDIA C-100」やソニー「Cyber-shot DSC-P20」があり、いずれも機能はシンプルながら4万円を切る実売価格が魅力だ。A201は標準価格が3万9800円で、実売価格は3万円台前半になることが予想される。FinePixならではの発色と画質、クイックな操作性など、デジタルカメラ入門機としての完成度は非常に高いと言えるだろう。



撮影サンプル4
撮影サンプル4の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。若干ノイズは気になるものの、全体的に見るとシャープな絵作りだ。
撮影サンプル5撮影サンプル5。撮影は1200×1600ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。F4.6、1/37秒。露出は全体的に多少暗く写りがちで、なるべく白とびを抑えるように露出制御されているようだ。
撮影サンプル6撮影サンプル6。撮影は960×1280ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズ。F4.6、1/147秒。マクロ撮影モード。
撮影サンプル6アップ
撮影サンプル6の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。肝心のハチが少々ボケてしまっているが、花(の向こう側)は綺麗にエッジが立っている。マクロ撮影範囲が約8~約13cmと狭いため、奥行きのある小物を撮るのは難しい。
FinePix A201の主な仕様
撮像素子 有効200万画素1/2.7インチCCD
レンズ 単焦点パンフォーカス、f=5.5mm(35mmカメラ換算:36mm相当)、F4.8/F9.5
記録媒体 スマートメディア(16MB標準付属)
記録画素数 1600×1200/1280×960/640×480ドット
液晶モニタ 1.6インチD-TFD(Digital-Thin Film Diode)、5.5万画素
動画記録 320×240ドット、10フレーム/秒、最長約20秒
インターフェイス USB、DC入力(ACアダプタオプション)
電源 単3×2本(アルカリ乾電池/ニッケル水素充電池)
本体サイズ 98.5(W)×40.5(D)×64.5(H)mm
重量 約145g(本体のみ)/200g(装備重量)

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