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日本オラクルとISID、ブロードバンドに向けた企業向けビジネスで提携

2001年09月08日 00時52分更新

文● 編集部 中西祥智

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日本オラクル(株)と(株)電通国際情報サービス(ISID)は7日、ブロードバンドに向けた企業向けのソリューション提供について、提携したと発表した。10月より両社による協業を開始する。

握手する両社長
左が日本オラクルの新宅正明代表取締役社長、右が電通国際情報サービスの瀧浪壽太郎代表取締役社長

両社は、提携事業を推進するプロジェクトチームを共同で設置する。プロジェクトチームは、25名の開発・サポート担当者と10名のコンサルタント、および10名の営業担当者で構成する。さらにISIDは、社内に技術開発センターを設立し、両社が提供するソリューションの技術面での検証、サポート、およびデモンストレーションを行なう。技術情報については、両社が相互に補完する。また、共同プロモーションとして、10月26日に組み立て製造業向けのセミナーを実施するという。

今回の提携では、オラクルがEビジネスの“プラットフォーム”と呼ぶ『Oracle9i』を活用した営業活動を行なう。Oracle9iは、データベース『Oracle9i Database』およびJavaの実行環境を提供するアプリケーションサーバー『Oracle9i Application Server』で構成するアプリケーション。このOracle9iを基に、両社はブロードバンドネットワークを利用したソリューションを開発する。

提携の対象分野
提携の対象分野。メディアと製造業向けの事業展開を先行する

ターゲットとする分野は、メディア、製造業、流通・サービス業、公共分野の4分野で、これらすべての分野向けに、両社はOracle9iを基に“デジタル・アセット・プラットフォーム(DAM)”と呼ぶプラットフォームを提供する。

放送局やコンテンツ事業者などのメディア向けには、両社の協業により、DAMの上で動作するアプリケーションとして“メディア・アセット・マネジメント(MAM)”を提供する。MAMによって、デジタルコンテンツの制作工程、著作権情報、配信時のユーザー情報や課金などを、一元的に管理することが可能になるという。

MAMを利用すれば、コンテンツの概要やサムネイル画像、著作者、フォーマットなどを、データと共にデータベース内に保管し、管理・検索することが可能になるという。また、細かい機能としては、たとえば映像を加工する際に、途中でシーンが切り替わる部分を自動的に判別し、サムネイル画面を並べた目次を作成できる。それらのコンテンツをパソコンや携帯電話、BSデジタル放送など、それぞれのデバイスに向けたフォーマットに変換し、課金、ストリーミング配信するところまでMAMで行なえる。著作権情報をコンテンツに埋め込む“コンテンツID”を利用した2次利用も、今後可能になるとしいう。

生成したサムネイル画像
生成したサムネイル画像

製造業向けには、調達コストの削減に主眼を置いたアプリケーション“コラボレイティブeプロキュアメント”を提供する。これによって、プロジェクト情報や3DのCADデータといった大容量のデータの、メーカーと開発パートナー間での共有を可能にするという。開発パートナー側はウェブブラウザーさえあれば、開発情報にアクセスできる。

また、同アプリケーションの提供する高速検索エンジンにより、企業内の電子化によって増加する一方のデータベース内の情報の、調達する部品や取引先企業の重複、センチ表示とインチ表示の混合などを整理し、データベースを再構築することによって、調達コストを削減できる。

協調型製品開発の例
協調型製品開発の例

同日の記者会見で、日本オラクルの新宅正明代表取締役社長および電通国際情報サービスの瀧浪壽太郎代表取締役社長は、それぞれ、ブロードバンドに向けたソリューション提供に最適なパートナーとして、双方を選んだことを語った。

両社は2001年末までは、放送局やコンテンツ事業者、および製造業の2分野で事業を展開する。その後、それ以外の分野にも、順次進出していく予定だという。

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