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商用PostgreSQLの米Great Bridge、操業停止

2001年09月07日 17時26分更新

文● 編集部

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オープンソースのデータベースソフト、PostgreSQLの商用バージョンの販売やコンサルティングを行なっていた米Great Bridgeは現地時間6日、操業を停止すると発表した。

プレスリリースによると、
「今年7月から追加の出資者を募っていたが、見込みが立たないため、操業停止を決定するに至った。」
と述べられている。

Great Bridgeは、オープンソースのデータベース企業として、米Landmark Communicationsによって2000年5月に設立され、PostgreSQLの中心的プログラマ3名を社員に抱えている。創立者のFrank Batten氏は、米Red Hatの取締役だった1999年当時、同社がデータベース事業に消極的であったことが原因で役職を退いている。

米Red Hatは2001年6月に「Red Hat Database」を発売したが、実のところ、それ以前にGreat Bridgeに持ちかけていた提携話が合意に至らなかったため、独自の製品を発売したというエピソードがある。

Great Bridgeは、「Red Hat Database」発売後、価格設定を見直し、従来の年間サポートパッケージに加え、インストールと環境設定をサポートする安価なパッケージを用意した。同社は、顧客の多くが、結果的には高価なパッケージに移行すると踏んでいたが、その予測が大きく外れたことが今回の直接的な原因となったようだ。

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