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ジアック・コンピューターズ・ジャパン、中堅企業向けERPパッケージを発表

2001年09月05日 22時11分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ジアック・コンピューターズ・ジャパンは5日、都内で記者発表会を開き、中堅企業向けのERP(総合基幹業務)パッケージソフトウェア『GeacSystem21』を発表した。価格は10ユーザーライセンスで300万円からで、10月末に出荷開始予定。

ジアック・コンピューターズ・ジャパン代表取締役のケヴィン・マコーマック氏
ジアック・コンピューターズ・ジャパン代表取締役のケヴィン・マコーマック(Kevin McCormack)氏

ジアック・コンピューターズ・ジャパンは、カナダのジアック・コンピュータ(Geac Computer)社が'99年1月に設立した、100%出資の日本法人。本社は東京都品川区、資本金は1000万円、代表取締役はケヴィン・マコーマック(Kevin McCormack)氏。親会社のジアック・コンピュータは財務・人事管理ソフトや生産・流通管理に特化したERPソフト、プロジェクト管理ソフトの開発と販売を行なっており、カナダで最大のソフトウェア企業という。ジアック・コンピューターズ・ジャパンは、日本IBM(株)の企業向けサーバー『eServer zSeries』『eServer iSeries』用のERPパッケージを販売している。

GeacSystem21の製品群
GeacSystem21を構成する製品群

今回発表したGeacSystem21は、ジアック・コンピューターズ・ジャパンとして初の製品で、中堅企業で多く使われているiSeries(AS/400)に特化したERPパッケージ。英語版は発売後10年以上経過し、3000社の導入実績を持つ。日本企業関連では、(株)クボタやスズキ(株)の海外法人での導入例があるとしている。

GeacSystem21のキャラクターベース画面
GeacSystem21のキャラクターベースの画面。入力の際にマウスを使いたくないという要求も多いという

ミッションクリティカルな業務に耐える安定性、企業がすでに使用している業務アプリケーションとの接続性に優れているとしており、システムを導入するための期間もシングルサーバーシステムで4~6ヵ月と、比較的短期間での導入が可能という。また、国際会計基準に準拠した時価会計、退職金給付引当などに対応しているとしている。

GeacSystem21のGUI画面
GeacSystem21のGUI画面。キャラクターベースの画面入出力に、Javaを使ったGUIをかぶせたものという

まず財務管理向けの『GeacSystem21 Financials』、顧客サービスと流通管理向け『同 Customer Service and Logistis』、生産管理向け『同 Manufacturing』を発売。今後、業種に特化した『Automotive』(自動車部品)『Foods』(食品)『Drink』(飲料)『Style』(アパレル)向けのモジュールを予定している。また、これらGeacSystem21に追加して利用する、業務プロセス改善ツールやレポーティングツールなどのツール類を揃えていくという。

ジアック・コンピューターズ・ジャパンでは、GeacSystem21の販売目標を、初年度5件としているが、現在日本での業務拡大のための投資を行なっている状況で、人員の増強や主要パートナーである日本IBM(株)との密接な協業を通じて、来年度以降さらに積極的な販売を計画している。

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