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マイクロソフト、『Microsoft BizTalk Server Accelerator for RosettaNet Version 1.0 日本語版』を発売

2001年09月04日 21時29分更新

文● 編集部

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マイクロソフト(株)は4日、企業間連携・企業内アプリケーション統合を実現するサーバーソフトウェア『Microsoft BizTalk Server 2000 日本語版』に機能を追加し、ロゼッタネット標準に対応したソリューションを実現するソフトウェア『Microsoft BizTalk Server Accelerator for RosettaNet Version 1.0 日本語版』を、7日に発売すると発表した。

『BizTalk Server 2000』は、企業内および企業間のビジネスプロセス統合を実現するためのプラットフォーム。XMLやインターネットをベースに企業間でデータ交換を行なえるほか、企業間にまたがるビジネスプロセスを統合、編成することも可能。また、企業内のERPなどのバックエンド業務アプリケーションとも連携できる。

また、“ロゼッタネット(RosettaNet)”とは、1988年にアメリカで設立された、IT系企業間のグローバルサプライチェーン構築を目指して、企業間電子商取引のための標準化・実用化推進を行なう、民間非営利コンソーシアム。システム間接続インターフェース、辞書、用語等の標準化活動を行なっており、XMLを本格的に採用している。

『Microsoft BizTalk Server Accelerator for RosettaNet』は、BizTalkオーケストレーション、およびXMLをネイティブに連携させるためのBizTalkメッセージングサービスを拡張し、ロゼッタネット標準に対応する。これによって、今後ロゼッタネット対応のシステム構築を導入計画中の企業が、Windows 2000 Server、およびBizTalk Server 2000をベースに、迅速かつ低コストな導入と運用が可能になるという。

また、ロゼッタネット標準を利用した企業間連携だけでなく、ERPやメインフレームなどに代表される基幹アプリケーションとの連携を、XMLを代表とするインターネット標準をベースに、シームレスに統合していくことが可能であるという。それによって、企業では、複数の取引先企業、および企業内のアプリケーションにまたがるビジネスプロセスの統合を行なうことができるという。

マイクロソフトでは、『Microsoft BizTalk Server Accelerator for RosettaNet』の提供だけでなく、中小規模事業者がより安価に、より確実に提供できるプログラムを、インテル(株)と共同で行なう予定であるという。また、マイクロソフト新宿オフィスのエンタープライズ・コンピューティング・ラボ(ECL)にて、ロゼッタネットがどのように利用できるのかについてのデモンストレーションを実施し、ロゼッタネット普及のための活動を行なっているという。

製品は、多くの企業と企業間連携を行なう、大規模なシステムとハブとしてのシステムを構築するための『Enterprise Edition』と、取引先企業が限られている場合や、トランザクションが少ない中~小規模向けのシステムで利用する『Standard Edition』の2種類を発売する。『Standard Edition』では、プロセッサーのサポートは1プロセッサーのみ、連携取引先企業数も5企業のみで、企業内統合アプリケーションも5つまでとなっている。
また、利用するエディションに応じて、BizTalk Server 2000の、いずれかのエディションを別途入手する必要がある。また、BizTalk Server 2000同様のライセンス体系である“プロセッサ ライセンス”にて提供する。

価格はオープンだが、推定小売価格は、『Enterprise Edition』のプログラムレベルが“Open-Level D”で354万8800円、“Open-Level C”で360万2500円、“Open-No Level”で367万6000円。また“Open Academic-Level B”で142万5400円、“Open Academic-No Level”で150万400円。また『Standard Edition』のプログラムレベルが“Open-Level D”で70万9500円、“Open Level-C”で72万200円、“Opne-No Level”が73万4900円。また“Open Academic-Level B”が28万5000円、“Open Academic-No Level”で30万円となっている。

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