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アイドス・インタラクティブが家庭用ゲームソフト市場に本格参入

2001年09月04日 20時16分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アイドス・インタラクティブ(株)は4日、本年末より国内市場において家庭用ゲームソフトの自社発売を開始すると発表した。コンシューマー向けタイトルの第1弾は、プレイステーション対応のシネマティックサイエンススリラーゲーム『ヘリックス フェアエフェクト』で、発売日は11月22日。

ヘリックス画面
アイドスの家庭用ゲーム市場参入第1弾タイトルとなるサイエンススリラーゲーム『ヘリックス フィアエフェクト』の画面      (c)2001 Eidos Interactive, Inc. Eidos, Eidos Interactive, the Eidos Interactive logo and Fear Effect are registered trademarks of Eidos Interactive. Kronos is a trademark of Kronos Digital Entertainment. All rights reserved.

アイドス・インタラクティブは、世界7ヵ所にオフィスを持ち、関連開発会社21社と協力してゲーム開発/販売を行なう独立系ゲームパブリッシャー。欧米のアイドス・インタラクティブ社は従来よりパソコン向けソフトとコンシューマー向けソフトの両方を扱っている。

日本法人のアイドス・インタラクティブは、これまでパソコン用ゲームソフトのローカライズや販売を主な事業とし、家庭用ゲームソフトに関しては、国内の提携会社を通じて人気タイトル『トゥームレイダー』シリーズなどのライセンス販売を行なうにとどまっていた。

今回、国内家庭用ゲーム市場へ本格参入することになった理由について、同社代表取締役社長の本多慧氏は「これまで欧米で開発された作品はゲームバランスが良くない、細かなバグが多いといった理由から日本国内では受け入れられなかった。日本のユーザーがゲームの品質にこだわるということを各国の開発会社に勉強してもらい、ようやく高品質の作品が揃った」としている。

同社は今後、パソコン用ゲームソフト、家庭用ゲームソフトを問わず、海外で開発されたさまざまなタイトルの中から厳選して日本向けにローカライズしていくほか、国内でもゲームソフト開発を行ない、国内だけでなくワールドワイドで提供するという。

今回同社が発表した家庭用ゲームソフトは、プレイステーション対応の2タイトルと、プレイステーション2対応の7タイトル。これらは11月より2002年春までに発売するタイトルで、このうち日本国内での開発タイトルは2タイトル。なお、人気シリーズ『トゥームレイダー』については、2002年秋に新しいゲームエンジンを搭載した新シリーズがリリースされるという。

同社は今後、年間10~15タイトルの家庭用ゲームソフトを発売するとしている。また、当面はプレイステーションおよびプレイステーション2対応ソフトを発売し、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの流通を通じて販売するとしている。

アイドスは、5月に米国で行なわれたゲームイベント“Electronic Entertainment Expo(E3)”でXbox対応タイトルも展示していたが、今回国内向けタイトルとしては発表されなかった。Xboxに関して本多社長は、「Xboxタイトルを見送ったわけではない。Xboxタイトルは米国でのローンチに合わせて開発中だ。ただXboxの最終スペックが決定したのが8月中旬であったし、日本ではXboxの発売が遅れるので、国内でのタイトル発売については別途検討する」としている。

本多社長
アイドス・インタラクティブ代表取締役社長の本多氏

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