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ソニーミュージックエンターテインメント

超本格派ブロードバンドサイト“MORRICH”

2001年09月04日 04時09分更新

文● 及川晴生

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これまでのCATVやADSLに加え、FTTHや無線などインターネットへのブロードバンド接続を実現する環境が徐々に広まりつつある。しかし回線がブロードバンドに対応しても、それを活かすコンテンツというのはまだまだ少ないのが現状だ。

こうしたところに現れたのが、ソニーミュージックエンターテインメントが開設したWebサイト「MORRICH」だ。このサイトでは、同社に所属するアーティストの新譜情報やインタビューを中心にさまざまな映像コンテンツを見ることができるが、特徴はいずれのコンテンツも500kbpsという高いビットレートで配信されている部分。トップページには必要な回線環境として「ケーブルテレビ回線、ADSL回線、光ファイバー回線でインターネットに接続している環境」と明記されており、まさにブロードバンドに特化したWebサイトになっている。接続環境以外にもInternet Explorer 5.0以上、Flash Player 5以上、Windows Media Player 7.0以上が必要で、その上OSやハードウェアの推奨環境にまで言及されている。Webブラウザの種類やバージョンの推奨を表示するWebサイトは多いが、ここまで細かく閲覧のための環境が指定されているのはかなり珍しい。多くのユーザーが楽しめるよう、閲覧できる環境の幅をもう少し広げてほしいところだ。

サイト概要

独自コンテンツ、ライブ映像など目玉はいっぱい

MORRICH全体画面
アイコンの数は少なくないが、色調が統一され、配置にも気が配られているためか、まったくごちゃごちゃした印象を受けない「MORRICH」のメイン画面。大きなサイズの映像コンテンツは、さすがにド迫力。

MORRICHのサイトにアクセスすると表示されるトップページから「Enter」ボタンを押すと、Internet Explorerの新しいウィンドウが全画面表示で現れる。ウィンドウには上部に音量の選択や再生/停止/一時停止/早送り/巻き戻しなどのボタンが、右側にコンテンツ選択のためのメニュー、下にページガイドや「bitmusic」「EGSTREET」「Sony Music Online Japan」などのWebサイトへのリンクが並んでいる。

コンテンツは、接続されていれば自動でストリーミングされる「メインストリーム・コンテンツ」、好きなときにコンテンツを選んで見られる「オンデマンド・コンテンツ」、そして生中継で配信される「ライブストリーム・コンテンツ」と、大きく3つのジャンルに分かれる。

オンデマンド・コンテンツで提供されているのは、アーティストへのインタビュー番組「ドデカヘドロン」(ちなみに現在掲載されている第3回目は太田裕美―後編)、キタキマユの現場マネージャによるキタキマユ密着レポート「キタキタキタキマユ!」など。単にプロモーションビデオを配信するのではなく、インタビューや情報番組など、さまざまな形式で映像が編集されている。またSony Records所属のアーティスト情報を配信する「ソニレコ!」は60分の映像と、見応えも十分。ライブストリーム・コンテンツでは、MORRICHのオープニングイベントとしてKAZAMIのライブや、MORRICHの記者会見の模様などが生中継されている。

そして何より驚くのは、コンテンツが640×480ドットと大きなサイズで配信されている部分。確かにノイズが目立つ場面もあるものの、それ以上に大画面の迫力は大きい。



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