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藤崎奈々子感激! 映画監督ジョン・マッデン氏が来日

2001年09月03日 18時23分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ジョン・マッデン監督/ニコラス・ケイジ主演の洋画『コレリ大尉のマンドリン』(CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN)が9月22日(土)より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹/東急系で公開される。配給はブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン。

コレリ大尉のマンドリン
『コレリ大尉のマンドリン』主演のニコラス・ケイジ(コレリ大尉役)   (C)2001 Universal Studios, Studio Canal and Miramax Film Corp. All rights reserved.

この『コレリ大尉のマンドリン』の日本での公開に伴い、ジョン・マッデン監督が来日、3日に都内ホテルで記者会見を行なった。ジョン・マッデン監督は、最優秀作品賞を含むアカデミー賞7部門をほか各賞を受賞した前作『恋におちたシェイクスピア』('98年)で知られる映画監督。

『コレリ大尉のマンドリン』は、第二次世界大戦下のギリシアを舞台にした映画。'41年、音楽に魅せられたイタリア軍大尉アントニオ・コレリ(ニコラス・ケイジ)が占領軍としてギリシア/ケファロニア島にやってくる。実戦はおろか人に銃を向けた経験すらないコレリと彼の部下たちの陽気で誠実な人柄に、島の人々は心を開いていく。そして島の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)とコレリは恋におちる。しかし戦争により、国境を越えた愛と友情は引き裂かれ、彼らの人生を狂わせていく……というストーリー。

『コレリ大尉のマンドリン』の原作は、英国の大ベストセラー小説『Captain Corelli's Mandolin』(ルイ・ド・ベルニエール著)。英国では20人に1人が持っていると言われており、ペンギンブックスの“20世紀の100冊”にも選ばれている。なお、邦訳本『コレリ大尉のマンドリン』は、東京創元社より9月上旬に刊行される。価格は3300円。

会見したマッデン監督は、ベストセラー小説の映画化について「原作は、英国で人気の小説で、多くのキャラクターが登場し、さまざまなストーリーがあり、舞台となる場所もいろいろ変わる。映画化するには難しいストーリーだったが、難しければ難しいほどやりがいがある。戦争を題材としている映画としては、戦争シーンがあまり出てこない珍しい作品だと思う。また、原作小説ではふたりが別れた後、かなりの時間が流れてから会うというエンディングだが、映画ではあまり時間を待たずにふたりが会えるようにしている」

「ストーリーの軸は2つの愛。ひとつはコレリとペラギアの男女の愛、もうひとつはペラギアと父親との親子の愛だ。また、互いに好意的に思ってなかった2つの文化が、それぞれを認識し理解を深めていくことも愛のひとつだ。また、戦争により、それまで育んできた愛が壊れていく悲劇、そしてその後も生き残り、生活を持続していくという人々のさまざまな経験も盛り込んでいる。戦争は人々を混乱させるもの。過去の戦争、例えば第二次世界大戦を振り返り、われわれは何を学ぶべきかを考えなければならない」と語った。

報道陣からの「マンドリンは弾けますか?」の問いには、「せっかく質問してくださったのに申し訳ないが、からきしダメなんだ(笑)」。

ジョン・マッデン監督
ジョン・マッデン監督。会見席上で報道陣から大量のカメラのフラッシュを浴び、「初めて俳優たちの気分がわかったよ(笑)」

また会見には、『恋におちたシェイクスピア』の大ファンというタレントの藤崎奈々子さんも登場、マッデン監督に花束を手渡した。

マッデン監督と藤崎奈々子
藤崎奈々子さんがマッデン監督に花束を贈呈。英国出身の監督は「英国では女性が男性に花束を贈るということはしないのだが、こういうのもたまにはいいものだね」とニッコリ。すでに『コレリ大尉のマンドリン』の試写を観たという藤崎さんは「映画の中のふたりに憧れます。ニコラス・ケイジのような運命の人に出会いたいですね」

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