単焦点ながらP5と同一の機能を備えるP3
P3はシルバーとメタリックブルーの2モデルが用意される。 |
P3の前面。レンズ周囲はのっぺりとした平面となっている。 |
DSC-P3は、光学系を単焦点レンズ+有効282万画素CCDに簡略化しているほかは外観/操作性/電源関係など、P5とほぼ共通のスペックを持つ。撮像素子も同じ総画素数324万画素の1/1.8インチCCDで、光学系の違いにより有効282万画素となっている。記録画素数以外の違いとしては、P5のデジタルズームが2倍なのに対し、P3は3倍となっている程度であり、14bitA/DコンバータやAFイルミネータを搭載する点も同じだ。
P3の上面。レンズが伸張しない代わりにP5に比べて若干出っ張っている。 |
P3のレンズカバーが開いているところ(左)と閉めたところ(右)。 |
レンズはP5と違って沈胴動作は行わず、手動式のレンズカバーが設けられている。側面のレバーでレンズカバーの開け閉めを行う点は「Cyber-shot DSC-P20」に似た構造で、P20同様に電源スイッチ(本体上面右上)がレンズカバーと連動していないため、撮影の際には両手での操作を必要とする。また、P20のレビューでも書いたが、液晶モニタのON/OFFが電源を切っても記憶されるのはよいとしても、モニタOFFのまま電源を入れてレンズカバーを開けるのを忘れた場合、シャッターボタンを押して警告音が鳴るまで警告メッセージが表示されないという仕様は改善してほしかった。
P3の背面部。P5の背面とまったく変わっていないが、ズームボタンに「DIGITAL ZOOM」と表記されている。メニュー内の記録画素数がP5と異なっている程度。 |
レンズカバー以外の操作性はP5とまったく同一で、スムーズにズーミングするデジタルズームも違和感はまったくなく、言われなければ光学ズーム搭載のコンパクトカメラと間違えてしまうほどだ。本体はP5よりも2mm厚い(幅と高さは同一)のだが、本体が20g軽いことと、沈胴しないレンズのおかげでポケットやカバンに入れる際や、電源を入れたまま持ち歩く際は非常に気軽だ。