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NTT-ME、テレビで楽しむブロードバンド対応STB『わくわくステーションII』を発表

2001年08月30日 20時23分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は30日、都内で記者発表会を開催し、テレビをディスプレーに使用するインターネットセットトップボックス『わくわくステーションII』を発表した。Ethernetコネクターを備え、ブロードバンドネットワークに対応した。

今回発表したわくわくステーションIIは、Ethernetコネクターのみを装備する『わくわくステーションII Type D』と、Ethernetコネクターに加えアナログモデムを装備する『わくわくステーションII Type E』の2機種。Type Dは2002年春、Type Eは年内に発売予定。価格は未定だが、5万円程度で販売したいとしている。

『わくわくステーションII Type D』
『わくわくステーションII Type D』OSにWindows CE3.0を採用している

NTT-MEでは、ADSLやFTTHといったインターネット接続環境のブロードバンド化、低価格化が進み、一般家庭向けに簡易な操作でインターネットコンテンツが楽しめる製品が求められるとしている。このため、わくわくステーションIIでは、Ethernetコネクターを装備したほか、ブロードバンドコンテンツへの対応として“Macromedia Flash”や“RealPlayer”“Windows Media Player”といったストリーミング画像再生機能を追加した。

Type Dは、CPUにx86互換の333MHzプロセッサー(名称は非公開)、64MBメモリーを搭載し、100BASE-TXコネクターを備えている。OSはWindows CE 3.0を採用し、ストリーミング画像再生ソフトとして“Windows Media Player 6.4”をプレインストールする。ウェブブラウザーはInternet Explorer 4.0で、HTML4.0、SSL2.0/3.0、Macromedia Flash 4.0、Javascriptに対応している。本体サイズは幅340×奥行き275×高さ68mmで、重さは2.3kg。赤外線リモコンと、ワイヤレスキーボードが付属する。

Type Eは、CPUにx86互換の233MHzプロセッサー(名称は非公開)、64MBメモリーを搭載し、100BASE-TXコネクターと56kbpsモデムを備えている。OSにはLinux(ディストリビューションは非公開だが、フラッシュメモリーから起動可能な組み込み向けのものという)を採用し、ストリーミング画像再生ソフトとして“Real Player 8.0”をプレインストールする。ウェブブラウザーは独自ブラウザーで、HTML4.0、SSL2.0/3.0、Javascript、Macromedia Flash 5.0に対応している。本体サイズは幅340×奥行き266×高さ60mmで、重さは2.1kg。赤外線リモコンと、ワイヤレスキーボードが付属する。

NTT-MEマーケティング本部、わくわくステーション販売本部担当部長の平賀三男氏
NTT-MEマーケティング本部、わくわくステーション販売本部担当部長の平賀三男氏

NTT-MEマーケティング本部、わくわくステーション販売本部担当部長の平賀三男氏は「わくわくステーションは、シニア層や主婦層をターゲットに販売してきた。ADSL回線の低価格化により、常時接続が家庭でも利用されると考えられることから、Ethernetコネクターを持った製品を発売することとした。また、ブロードバンドコンテンツへの対応から、インターネットセットトップボックス製品として、国内で初めてストリーミング画像再生ソフトを組み込んだ。2機種合計で2002年3月末までに10万台、来年度100万台の出荷を目指す」と強気の見通しを述べた。

ブラウザーでウェブサイトを表示したところ
発表会ではわくわくステーションIIをADSLでインターネットに接続してデモンストレーションを行なった。これはブラウザーでウェブサイトを表示したところ(画面解像度は800×600ドット)

発表会では、わくわくステーションII Type Dを展示し、ストリーミング画像再生のデモンストレーションを行なった。まだ画面のユーザーインターフェースや、リモコンなどは開発中ということだったが、ストリーミング画像は、テレビにフル画面で表示しても滑らかに再生されていた。ただ、画像品質は不明だが、それほど精細なものではなかった。

NTT-MEでは、家電量販店やパソコンショップなどを通じて、セットトップボックス単体で販売するほか、同社のインターネットサービスとのバンドル販売も検討するとしている。ただ、同社の言うようにシニア層や主婦層を狙うのであれば、ユーザーの使いかっての点からも、なんらかのポータルサービスと組み合わせることが必要だと思われる。

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