業界標準となっている“Sound Blaster”シリーズ最新作「Sound Blaster Audigy」の店頭デモが一部ショップで始まった。今回デモがスタートしたのは3モデルが登場する予定のSound Blaster Audigyシリーズの最上位モデル「Sound Blaster Audigy Platinum eX」(型番:SBAGYEX)。24日にクリエイティブメディアから発表になったばかりの製品だ。
Sound Blaster AudigyはDAC(サウンドチップ)にデジタル入出力24bit/96kHzのサンプリングレートに対応する(※1)「Audigyプロセッサー」を搭載したサウンドカード。同社従来製品「Sound Blaster Live!」シリーズが搭載する「EMU10K1」に比べ、エフェクト機能の最適化やパフォーマンスの向上がはかられたという。また、従来製品がサポートしていた3D音場技術「EAX」もハードウェア/システムソフトウェア/アプリケーション/APIを含む包括的技術「EAX ADVANCED HD」へと進化。場面変化による音場の変化や、モノが近づいたり離れたり、あるいは何かに跳ね返ったりといった現象などをリアルタイムに表現できるようになっているという。
DAC「Audigyプロセッサー」 |
「Sound Blaster Audigy」 |
さて実際にデモ中のSound Blaster Audigyのカード本体を見てみると、焦げ茶色の基板に金色メッキの各コネクタ、そしてこれでもかと並んだコンデンサなどはいかにもCreativeらしい作りだ。ブラケット部ではAudigyシリーズではじめて搭載された、IEEE1394 100%互換の「SB1394」の金色コネクタが目を引くが、これはビデオ編集のためにDVカメラを接続できるほか、クリエイティブメディアによれば、将来的にはIEEE1394接続のポータブルオーディオプレーヤ「NOMAD」シリーズやスピーカの接続を予定しているという。また、LANを超える高帯域で他のPCと接続し、ネットワークゲームなどを楽しめるようにする可能性も示唆している。
各コネクタの接続例がパッケージに記載されている |
従来製品Sound Blaster Live!は、機能面こそ十分ながら、音質面で必ずしもすべてのユーザーの期待には応えられなかっただけに、S/N比100dB(DACレベル)というスペックをはじめ、さまざまな点で音質の向上がうたわれている新製品には期待が高まるところ。それを発売前にいち早く試聴できるチャンスが与えられたのだから、PCサウンドのファンなら見(聴き)逃すわけにはいかないところだ。30日現在、デモの実施を確認できているのはT-ZONE.PC DIY SHOPなので、行ってみるといいだろう。なおソフマップ1号店 Chicagoでもデモの準備は整っており、またクリエイティブメディアによると、今後店頭デモを行うショップを増やす予定とのこと。
気になる発売日は「9月8日(土曜)予定」と複数のショップ。今回デモが行われている「Sound Blaster Audigy Platinum eX」のほか、下位モデル「Sound Blaster Audigy Platinum」、「Sound Blaster Audigy Digital」も同時に登場する見込みだという。購入を検討している人は、もう少しの辛抱を。