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上半期の国内プリンター市場は前年並み――ガートナー調べ

2001年08月29日 15時13分更新

文● 編集部

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ガートナー ジャパン(株)は29日、2001年上半期(1~6月)の国内プリンター市場調査結果を発表した。それによると、出荷台数は前年同期比0.2%増の354万2000台、金額は前年同期比9.5%減の1985億円となった。景気低迷とパソコン販売鈍化の影響を受け、'98年下半期以降続いていたプリンター市場の拡大が抑制された。金額での減少は、プリンター価格の下落によるもので、昨年から市場全体の価格低下傾向が続いている。

前年同期に比べ増加したのは、カラーページプリンター市場だけだった。同市場の出荷台数は前年同期比54.1%増の9万8000台、金額は前年同期比29.3%増の306億円だった。この伸びは、1~3月期を中心に生損保業界へ大量導入されたことによるもの。高速モデルの発売によリ、低速モデルの価格低下が進んでいるものの、導入コストやランニングコストが阻害要因となり、一般オフィスへの普及は緩慢なものになっている。

インクジェット・プリンター市場では、出荷台数は前年同期比0.3%減の275万台、金額は16.9%減の662億3000万円となった。モノクロページプリンター市場では、出荷台数は前年同期とほぼ同じ58万5000台、金額は前年同期比12.3%減の749億7000万円となった。昨年から市場縮小が続いているシリアルインパクトドットマトリクス市場では、出荷台数は前年同期比7.6%減の10万4000台、金額は前年同期比5.6%減の194億円となった。

プリンター全体での出荷台数ベースのシェア上位5社は、セイコーエプソン(株)、キヤノン(株)、日本電気(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)リコーの順となった。上位4社がインクジェットプリンターのベンダーであるの対し、出荷のほとんどがページプリンターであるリコーが5位に浮上したことは注目に値するとしている。

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