このページの本文へ

ローエンドCPUも1GHz到達! “Morgan”コアのDuron-1GHz登場!

2001年08月24日 22時14分更新

文● 水野

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
Duron-1GHz

 目下のところPentium 4祭り開催中といった感じのアキバだが、それに負けじとばかりに、AMDから“Morgan”コアのDuron-1GHzが登場した。ローエンド向けに位置付けられるものとしては初めて1GHzに到達したCPUとなる。
 従来の“Spitfire”コアのDuronとの比較は下記のとおり。


新旧Duronの比較
SpitfireMorgan
ピン数462462
製造ルール0.18μm0.18μm
ダイサイズ101mm2106mm2
付加機能Enhanced 3DNow!3DNow! Professional

 このほか、FSB200MHz、1次キャッシュ128KB、2次キャッシュ64KBは旧型から変わっていない。コア電圧は1.6Vから1.75Vに高められている。
 今月公開されたデータシートによると、新Duronは1GHz版のほか、950MHz、900MHzのラインナップもある。コア電圧が同じ1.75Vであることからこれも新コアのDuronであると思われるが、近いうちにアキバに登場するかもしれない。
 ちなみに同じ950MHz版で比較した場合、最大消費電力は旧型が41.5W、新型が46.1Wとなっている。

コア拡大

 L1ブリッジは旧型の4本から5本に増えており、ブリッジ全体でも7グループから9グループに増えている。コア形状も横長から縦長へ変化した。またAthlon MPと比べてみるとL1ブリッジは同じ、全体は11グループからの減少、コア形状は縦の長さがほぼ同じで、横幅を縮めたように見える。
 マーキング上段は“DHD1000AMT1B”で、表記規則はAthron MPと同じ。“D”=“Duron Processor Model 7”、“HD”=“High-Performance Desktop Processor”、クロック表記(1000=1GHz)、“A”=CPUソケット“PGA”、“M”=動作電圧“1.75V”、“T”=Thermal Spec(温度上限)“90℃”、“1”=L2キャッシュ“64KB”、“B”=“FSB 200MHz”を示している。



L1オープンL1はオープン
比較
左“Morgan”、右“Palomino”
比較
左から“Thunderbird”“Palomino”“Morgan”。コアの大きさに注目
発売中

 価格はコムサテライト2号店で1万2780円、コムサテライト3号店で1万2980円、高速電脳で1万2800円、OVERTOPで1万3500円。
 Athlonの1GHz版はすでに1万円を切っており、FSB266MHz版1.2GHzと同程度の価格であることを考えるとやや割高な価格と言える。しかし初物価格ということと、Athlon-1GHzはすでに生産を終了しており消え行く存在であるということで、新Dulonに切り替わっていくにつれていずれは適正価格に下がっていくものと見られる。
 なお気になるのが既存のマザーボードで動作するのかどうかということだが、コアが切り替わっている以上、ストレートに考えて動作しないマザーボードが出てくるのは間違いないと思われる。“Athlon MPをシングルで動作させられるマザーボードなら動作する”という一部ショップからの情報もあるが、いずれにせよこれからの検証を待たねばなるまい。



【関連記事】
     
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ