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マルチメディア関連のカンファレンス“ICME 2001”の企業ブースにSGIや大成建設が出展

2001年08月23日 21時00分更新

文● 編集部 中西祥智

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マルチメディア関連のカンファレンス“ICME(IEEE International Conference on Multimedia and Expo)2001”が23日、早稲田大学において開幕した。期間は25日までの3日間。

ICME 2001のセッションの様子
ICME 2001のセッションの様子

ICME 2001では、世界各国の多くのIT関連技術者や研究者が一堂に会して、マルチメディアに関するさまざまな分野の研究成果についての議論を行なう。議論する内容は、MPEG-2/4やJPEG2000などの画像関連の最新技術、セキュリティーやQoS(帯域保証)といったストリーム配信関連技術など多岐にわたる。この会議に提出された論文や提案は300を超え、それらを並行して行なう6つのセッションで議論する。

ICMEを日本で開催するのは、今回が始めて。カンファレンスはすべて英語で行なわれ、また内容もたとえばウェーブレット変換の詳細のような、高度に技術的なものだったため、ここでの紹介は省略する。

ICME 2001では“Exhibition”として、会議をサポートする企業が最新技術の展示を行なった。

日本SGIのブース
日本SGIのブース

日本SGI(株)は今回、米On2 Technologies社のビデオ圧縮技術“VP4”コーデックの参考出展を行なった。VP4コーデックは、56kbpsから最大2.7Mbpsまでのビットレートで映像を配信可能。日本SGIによると450kbps程度のビットレートで、解像度640×480ドット、最大毎秒30フレームのDVDに匹敵する映像を楽しめるという。

VP4コーデックで再生
VP4コーデックによる映像。静止画でしかもこのシーンでは、まるで何だか分からないが、実際に450kbps程度のビットレートで、十分DVDに匹敵する映像を再生していた。

同社では、年内にVP4コーデックを発表するとしている。ただし、技術的な詳細については現時点では不明。On2 Technologiesのウェブサイトには、量子化やフレームの再構築および予測といった言葉が並ぶ。しかし、日本SGIによると、On2 Technologiesは詳細な技術情報は公開していない。また、このVP4コーデックを日本SGIがどのようにビジネスに結びつけるかについても、現状では未定だという。

NTTソフトウェアのデモ
NTTソフトウェアのデモ

NTTソフトウェア(株)は、同社の音声合成エンジン“Info Talker”と、同社の販売する米Nuance社の音声認識ソフト『Nuance』を組み合わせたデモを行なっていた。デモの内容は、最終列車案内として、路線と乗車/降車駅を電話で告げると、パソコン上でそれを認識し、最終列車の時間を合成音声で案内するというもの。

音声認識
音声認識画面。“RECOGNIZED”という文字列の右側のカッコ内が認識した音声

デモでの音声認識の効率は高く、誤って認識することはほとんどなかった。また、米モトローラ社の音声インターネットプラットフォーム“Mya”を利用して、携帯電話で同種のデモも行なっていた。同社では、これらのシステムをメーカーのサポートセンターなどに販売していくという。

壁紙選択
ロッドから上に伸びているテクスチャーを選択することで、一瞬にして壁紙や床板などを変更できる

大成建設(株)は、バーチャルリアリティーによって住宅の完成イメージを確認できるシステム“Pal・Vision”のデモを行なっていた。これは(株)ソリッドレイ研究所と共同開発したもので、すでにワークステーションと大型スクリーンを使用したシステムは大成建設で使用しているが、出展していたのはパソコン上で動作するもの。

ロッドを操作するスティック
画面内のロッドを操作するスティック。まだ試作品だが、上下左右さまざまな角度に動かすと、それに画面内のロッドが追従していた

専用スティックを動かせば画面内のロッドも動き、専用のHMDを装着して、動いたり首を振ったりすると、そのゴーグルに合わせて画面内の人間が動く。また、壁紙や床板などのテクスチャーは瞬時に張り替えることが可能。住宅の販売、営業に実際に利用することを目指すという。

『AVATAR SDK』
『AVATAR SDK』

『AVATAR SDK』は(株)スリーディーと早稲田大学が共同で開発したツールキット。3Dキャラクターを作成し、そのキャラクターに表情をつけ、音声認識/合成ソフトと組み合わせることで、呼びかけに応じた返答・表情をキャラクターにさせることができる。

音声に反応
音声に反応して表情が変わる。返事もする

デモでは、日本アイ・ビー・エム(株)の音声認識ソフト『ViaVoice』を利用して、あらかじめ設定した呼びかけに対応した返答を、『AVATAR SDK』で作成したキャラクターに行なわせた。

『FACE』
似顔絵変換ソフト『FACE』

また、放送機器メーカーの池上通信機(株)は、撮影した静止画を似顔絵に変換するソフト『FACE』を出展していた。顔の輪郭などを認識して、単純な線で描いた絵に変換する。現在でも、わずかに表情を変更できるが、将来的には自由に表情を変えられたり、顔で個人認証を行なえたりといった機能を追加するという。

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