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Acoustic Edge PSC706

Acoustic Edge PSC706

2001年08月23日 16時58分更新

文● 宇野貴教

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音質は申し分なしだがMIDIは苦手

 気になる音のクオリティは、一言で言うと「非常に良好」だ。ノイズは極めて少なく、ボリューム設定を最大にしても音割れせず、それでいて音量も十分にある。CPU負荷も小さいようで、Windows 2000でMP3を演奏しつつWebブラウザやペイントツールで同時に作業を行っても特に音飛びは発生しなかった(編集部注:発売直後の2001年3月頃はWindows 2000で5.1ch出力ができないなど、ドライバ等の不具合が取りざたされたが、筆者の環境ではWindows 2000上でまったく問題なく動作している)。

コントロールパネル
コントロールパネルのセッティングタブ。各スピーカの音量のほか、トーンやQSoundの有無を指定できる。
 いくつか音楽データを再生してみたところ、音質は低音に厚みがあり高音域はシャープという感じである。といっても海外製サウンドカードにありがちな“低高音域を強調し過ぎて耳が痛くなるもの”とは違い、非常に澄んだ音という印象だ。筆者はあまり音にうるさい人間ではないのだが、それでも以前使用していたサウンドカード(SoundBlaster Live!)との違いがはっきりと聞き取れた。音質重視派にも満足のいく製品としてお勧めできる。
 だが、MIDI出力はお世辞に良い音とは言い難い。ハードウェア的には同時発音数96音、音色数576と申し分ないのだが、肝心の再生クオリティはかなり厳しい。この点はメーカーサイドも十分認識しているのか、YAMAHAのソフトウェアMIDI音源「S-YXG50 V3.01」が付属しており、コントロールパネルにもこのソフトの設定項目が組み込まれている。



コントロールパネル
各出力チャンネルのスピーカテストが可能なので音量バランスの調整も楽だ。

 秋葉原のストリートプライスは1万1000円前後となっている。廉価カードと高級カードの狭間という微妙なラインにあるが、「音質はもちろん3DゲームやDVDも楽しみたい」「音質重視だが、高級オーディオカードは値段がちょっと」という方にはベストチョイスだといえるだろう。

Acoustic Edge PSC706の主な仕様
製品名 Acoustic Edge PSC706
販売元 アスク
サウンドチップ ThunderBird Avenger
インターフェイス S/PDIF入力/出力(同軸)、ライン入力/出力、マイク入力、ゲーム/MIDI
付属ソフト PowerDVD 2000、S-YXG50、SIREN Jukebox 2.0
価格 オープンプライス
URL http://www.ask-corp.co.jp/
http://www.pcsound.philips.com/acoustic.html
問い合わせ先 03-5125-5650

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