このところ、米軍御用達ウェアラブルPC用キーボードやセキュリティデバイス付きUSBマウスパッドなど怪しいアメリカ製操作デバイスの入荷が続いているぷらっとホーム。今度は手による操作すら要らず、頭の動きだけで操作できるマウス(と、呼んでよいのかすでに判らないが…)が発売された。NaturalPointの「TrackIR」という製品だ。
これが反応体。これを眉間に貼るとその動きに応じてポインタが動く |
インターフェイスはUSB。赤外線の送受信部をPCに接続し、小さなシール状の反応体を眉間あたりに貼り付けると、頭の動きを読み取ってポインタが動くという仕組みとなっている。もちろん受信部の前で動かせれば反応体を貼る場所はどこでもよいわけだが、サイトやマニュアルを見る限り(なぜか)眉間を推奨しているようだ。また指輪状にはめる反応体も付属しており、これを使うと指を宙で動かすことでポインタを動かせる。
さて問題なのが、ポインタを動かすのはいいとしてクリックをどうするのかということだが、そこは少々独特な仕掛けとなっている。
付属のドライバをインストールすると、画面上に「ポインタ移動」「クリック」「右クリック」「ウィンドウを閉じる」等のスイッチのあるアイコンバーが現われる。そしてそのスイッチをポイントすると操作モードが切り替わり、再びカーソルを動かしてポイントした位置でそのスイッチの動作を実行する、という仕組みのようだ。
また、上位バージョンの「TrackIR AT」に、オプションのスイッチボード(こちらは未入荷)を接続すれば、こちらでクリック操作ができるようになるということらしい。
マニュアルより操作説明。送受信部が感知できる範囲で反応体を動かすとそれに応じてポインタが動く |
こんな感じで眉間に貼ることを推奨しているようだ |
指輪状の反応体ではこのようになる |
このアイコンが画面に現われ操作を切り替えるようになっている |
実用上はかなり「?」という感じの怪しい製品だが、とりあえず見た目上はかなりサイバーな雰囲気を漂わす一品である。
価格は「TrackIR」が1万5800円、「TrackIR AT」が2万8000円。