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日本アビオニクス、複雑な調整が不要なドキュメントカメラ『Pj-Mate』を発売

2001年08月22日 22時52分更新

文● 編集部 田口敏之

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日本アビオニクス(株)は22日、データプロジェクターに接続し、ガラス面にドキュメントを置くだけで投影できる、フラットベッドタイプの書画カメラ『Pj-Mate(ピージェイ・メイト) DCP-50』を同日付けで発売すると発表した。価格は49万8000円。

『Pj-Mate DCP-50』
『Pj-Mate DCP-50』

従来の書画カメラは、事前に明るさ、絞りなどの調整が必要で、専門家でなければ使いこなせないうえに、アームなどが視界の妨げになることもあった。同社ではこうした従来の書画カメラに対して“より鮮明に”“より使いやすく”“より低価格に”をコンセプトとして同製品を開発したという。

左:他社の書画カメラ。右:Pj-Mate。新聞を置いて比較した様子。従来のものよりも鮮明に文字を読み取れる
左:他社の書画カメラ。右:Pj-Mate。新聞を置いて比較した様子。従来のものよりも鮮明に文字を読み取れる

“プロジェクターのお友達”の意であるという『Pj-Mate』は、200万画素の2分の1インチカラーCCDと単焦点レンズを搭載している。そのためピント合わせの調整などが必要ない。印刷物の文字は8ポイント(新聞の文字相当)まで鮮明に映し出せるという。

立体物を置くときにも、これといった調整は必要ない
立体物を置くときにも、これといった調整は必要ない
上の立体物を投影した様子。実質、天井の高さまで読み取りが可能ということである
上の写真の立体物を投影した様子。天井が映っている。天井の高さまで読み取りが可能ということだ

さらに、ドキュメント投影中の画面を保持し、その間に別のドキュメントに置きかえることが可能な“フリーズ”機能を備えるほか、投影画面の縦と横を変換する機能、画面の任意の個所をズームする機能(最大4倍)や画面スクロールが行なえる機能を備えている。これらの機能はワイヤレスのリモコンで操作できる。

入出力にミニD-Sub(15ピン)を1つずつ備えており、パソコンを接続し、リモコンのボタンでパソコンモードと書画モードを切り替え、パソコンの画面をプロジェクターにスルー出力することもできる。表示は24bitカラー、XGA(1024×768)に対応している。

日本アビオニクスの稲田智英社長
日本アビオニクス常務取締役の稲田智英氏

同社は、同日行なわれた発表会において、企業や学校において“プレゼンテーション”が一般化してきたことを挙げ、そこに『Pj-Mate』を導入することによって、資料作成の時間を短縮。同時に、事前に作成した資料だけで行なう一方的な“発表型”のプレゼンテーションから、全員が参加者となる“対話型”のプレゼンテーションも可能になると述べた。

Pj-Mateのメインターゲットは、データプロジェクターユーザー。同社は国内のプロジェクターの稼動台数が、昨年までで約20万台、今年度の新規購入が10万台ほどあると見込んでおり、Pj-Mateの初年度販売台数は、企業・教育関係を含めて、5000台を目指すという。海外市場にもいずれ進出していくとしている。

読み取り面
読み取り面

Pj-Mateの、読み取りサイズは288×216mm(A4相当)、出力解像度はXGA(1024×768ドット)で、カラーは24bit(1677万色、RGB各8bit)、読み取り速度は1秒間に4フレーム。縦横切り替え、ガンマ補正、1~4倍デジタルズーム、画面スクロール、画面フリーズ(1画面)機能を搭載。入力/出力端子はミニD-Sub(15ピン)が1つずつ。電源はAC100Vで、消費電力は35W。本体サイズは、幅300×奥行き400×高さ200mm。重量は4.2kg。

リモコン。画面スクロールやズームなどが可能付属のリモコン。画面スクロールやズームなどが可能

3mの電源ケーブルと、2mのパソコン接続ケーブル、原稿位置決めプレートと、リモコンなどが付属する。また、オプションとして、レントゲンフィルムなどを投影するための、バックライトユニット(8万円)などがある。

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