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日本AMD、『Duron-1.0GHz』『モバイルAthlon 4-1.1GHz』『モバイルDuron-900MHz』を発表

2001年08月21日 18時48分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本AMD(株)は21日、バリューデスクトップ向けの『AMD Duronプロセッサ』1.0GHz版と、ノート向けの『モバイルAMD Athlon 4プロセッサ』1.1GHz版、および『モバイルAMD Duronプロセッサ』900MHz版を発表した。1000個ロット時の価格はDuron-1.0GHzが1万1570円、モバイルAthlon 4-1.1GHzが5万5250円、モバイルDuron-900MHzが1万6900円となっている。

『モバイルAMD Athlon 4プロセッサ』
『モバイルAMD Athlon 4プロセッサ』

モバイルAthlon 4-1.1GHzとモバイルDuron-900MHzは、5月に発表したモバイルAthlon 4/Duronの最高速バージョン。FSBクロックは200MHzで、1次キャッシュは128KB、2次キャッシュはモバイルAthlon 4が256KB、モバイルDuronが64KBを搭載する。いずれもモバイルパソコン向けの省電力機能として、動作クロックとコア電圧をダイナミックに変化させる“AMD PowerNow!テクノロジ”、マルチメディア演算命令セット“3D Now! Professional”、データの先読みを行なう“データプリフェッチ回路”を備えている。パッケージはSocket A対応。ドイツのドレスデンにある製造工場“Fab30”において、0.18μmプロセス技術と銅配線技術で製造している。

モバイルAthlon 4-1.1GHzとモバイルDuron-900MHzはメーカーに向け出荷中で、米コンパックコンピュータ社が個人向けノートパソコン『Presario 1200』に搭載して発売する予定。コンパックコンピュータ(株)によれば、日本での提供は未定。Presario 1200シリーズは、日本では5月に日本AMDのモバイルAthlon 4とモバイルDuron発表にあわせて発表されたノートパソコンで、同プロセッサーを搭載している。

“Morgan”コアとなった、新『AMD Duronプロセッサ』
“Morgan”コアとなった、新『AMD Duronプロセッサ』

デスクトップ向けのDuron-1.0GHzは、モバイルDuronと同じ“Morgan(モルガン)”と呼ぶコアを採用したプロセッサー。FSBクロックは200MHzで、1次キャッシュは128KB、2次キャッシュは64KBを搭載する。マルチメディア演算命令セット“3D Now! Professional”、データの先読みを行なう“データプリフェッチ回路”を備えている。Duron-1.0GHzは、米テキサス州オースチンの“Fab25”で製造する。AMDでは従来の“Spitfire(スピットファイア)”コアを搭載した、動作周波数950MHzおよびそれ以下のDuronは、少なくとも2001年末までは出荷を続けるとしている。

Duron-1.0GHzを搭載したパソコンは、第3四半期中に発売の予定で、米国ではWindows XPの発売時期に合わせて広く販売されるとしている。日本では(株)フェイス、(株)エムシージェイ(マウスコンピュータ)、(株)フリーウェイ(ツートップ)、(株)サードウェーブ(DOS/Vパラダイス)、アロシステム(株)(パソコン工房)、アイコム(株)(ソフトアイランド)、(株)神代(フロンティア神代)、(有)ブルーマップの各社が発売の予定という。

なお、モバイルAthlon 4と同じ“Palomino(パロミノ)”コアを搭載したデスクトップ向けAthlonは、第3四半期までに出荷する予定に変更はなく、9月末までには何らかのアナウンスがあると見られる。

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