ソニー(株)は21日、CD-R/RWメディアに安定してデータを書き込む技術“Power-Burn”を開発し、同技術を搭載したドライブユニット『CRX175E』を製品化、9月上旬にOEM向けにサンプル出荷を開始すると発表した。サンプル価格は2万円。
『CRX175E』 |
“Power-Burn”は、ホストパソコンからのデータの遅れによるバッファーアンダーランエラーを防止するとともに、記録メディアごとに最適な記録条件を自動で設定し、安定した書き込みを行なう技術。この技術を搭載したドライブでは、ホストパソコンからのデータ転送が間に合わない場合は書き込みを中断し、十分なデータが転送された時点で高精度で書きつなぐ。また記録メディアにあらかじめ記録されているメーカー情報などと、試し書きにより最適な記録条件を自動設定するほか、メディアの中心とドライブの回転軸のずれによる偏芯が規定値を超えた場合には記録可能な書き込み速度へ自動的に変更するという。
『CRX175E』は、CD-R書き込みが24倍速、CD-RW書き換えが10倍速、CD-ROM読み出しが40倍速の“Power-Burn”技術を搭載したCD-R/RWドライブユニット。インターフェースはE-IDE(ATAPI)。2MBのバッファーメモリーを搭載する。アクセスタイムは平均150ミリ秒。本体サイズは幅146×奥行き197×高さ41.4mm、重量は約1kg。縦/横の設置が可能。電源はDC5/12Vで、消費電流は最大で1.0A(5V)、1.2A(12V)。