ちょっと奥まった場所にある、モスバーガー道玄坂店(2階はロイヤルホスト)。深夜1時まで営業。ビールも販売している |
渋谷で行なわれている無線インターネット実験は、Biportableだけではない。NTTコミュニケーションズ(株)と、(株)メルコが行なっている“HI-FIBE(ハイファイブ)”がそれだ。この実験は、IEEE802.11b規格の無線LANを使ったインターネット接続サービスを、ホームページを通じて募集したモニター会員に利用してもらうというもの。接続が可能な“ホットスポット”は、都内のモスバーガー5店舗(神田北口店、銀座六丁目店、門前仲町店、茅場町店、渋谷道玄坂店)、そして品川プリンスホテル別館2階ロビーに設定されている。
渋谷では、モスバーガー道玄坂店がアクセスポイントの置いてある“ホットスポット”になっている。一般モニター参加の実験は、8月10日に始まったばかりだ。さっそく訪ねて、接続して遊んでみることにした。
使用したのはIBMのThink Pad s30。同実験を利用するためには、IEEE802.11bに準拠した無線LANカードを用意しなければならないが、同マシンは無線LAN機能が内蔵されている。 |
まず無線LAN設定ソフトにIDとパスワードを入力して接続する |
そして、ウェブブラウザーを開いてHI-FIBEのポータルページからログインする。これでインターネットに接続されたことになる |
HI-FIBEの、店舗アクセスポイント経由でのみ見ることができるオリジナルコンテンツ。店舗周辺の情報や、映画の予告編などのブロードバンドコンテンツが提供されている |
接続したようす。当たり前だが、オリジナルコンテンツ以外のサイトも見られる |
これもオリジナルコンテンツ。“動く地図”など、オリジナルで用意されているメニューも面白い |
店内のカウンター席には、電源コンセントも用意されているのでバッテリーの心配はいらないが、あまり長居しすぎるのもいかがなものか |
店内では、モニターらしいユーザーが、自分のパソコンを友達のパソコンとLANケーブルで接続し、回線をシェアしている一場面もあった。なるほどこれならば、モニターに当選しなかったユーザーでも利用できる(有線、になってしまっているが……)。
また、店内だけでなく、店外でも接続を試みた。受信状態は多少弱くなったものの、店舗の近くならば問題なく利用することができた。
店入口脇の階段。何の問題もなく接続できている |
店の前で接続。ここは上の階につながるエスカレーター(写真中の銀色の物体)に店との間を遮られているが、接続には問題なかった |
この実証実験“HI-FIBE”は、あまりにも希望者が多かったために、現在追加モニターを募集している。このままいけば、本当にPHSや携帯電話などを使わずに、無線LANのPCカードを持って出かけさえすれば、そこでインターネットが利用可能になる時が来るかもしれない。