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ドライアイス冷却でマイナス70℃の世界へ!FSB設定クロック200MHzでの起動をマーク!!

2001年08月19日 19時25分更新

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●温度監視について

 これまでに説明した準備の内容で極低温環境における動作実験が何とか開始できるところまできたように思われる。しかし、主だった場所の温度監視ができないことには、安定した実験データーを取り損なう可能性だけでなく「極低温のつもりが実は、さほど低い温度に下がっていなかった」などのトラブルを関知できない。せめてCPUとメモリの温度だけでも監視できるようにいくつかの温度計を用意した。

パソコンショップで見つけた薄いセンサーを持つデジタル温度計。しかしマイナス49.9℃が測定限界だ。価格は、1,980円

 まず、写真のデジタル温度計は、センサーのサイズと形状に着目して購入した。小さなフイルム状のセンサーは、4mm幅で厚みは1mm弱となっておりCPUパッケージに直接、張り付けられるので好都合だ。ただし測定限界がマイナス49.9℃(スペックとしてはマイナス40℃で計測は3秒毎)なので今回の冷却実験だとCPU温度を正確に測定する能力としては不足するだろう。しかし同様のセンサー形状でマイナス70℃付近の温度を正確に測定できる温度計が簡単に入手できなかったこともあり、とりあえずこの温度計でCPUの温度を監視することにした。



CPUパッケージの表面に直接センサーを置いてその上からスポンジ付き両面テープを使って固定した。本来であれば、CPU温度はコア裏で計測するのがベストだ
メモリーの温度を監視する目的でセンサーを張り付けてみた

 次にデジタル温度計は、過去に室温のモニター用として購入。オリジナルの状態だとセンサーが本体内部に組み込まれている関係で特定部位の温度測定には不向きだ。今回は、本体を分解してセンサーを取り出し配線を継ぎ足してメモリーの温度測定用に改造した。ちなみに測定限界はマイナス50℃で10秒毎計測。



マイナス99.9℃まで測定可能だが、柔軟性のないセンサーのためにCPUの温度が測定できない

 上述の2製品に比較して最も信頼性が高く写真のセンサーと組み合わせた場合の限界測定温度は、マイナス99.9℃(1秒毎計測)である。本来であれば、この温度計をCPUの温度監視に用いたいところだが、センサー形状の関係でCPUパッケージに接触させるよい方法が浮かばなかった。今回は、センサーをできる限りCPUに近づけてみたのだが、CPUソケットに阻まれて効果的な温度監視とは言えそうにない。このあたりは、今後の課題として何とか解決策を考えておきたいところだ。



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