ジャストシステムの家庭用PC向け統合ソフト「ジャストホームi」がバージョンアップした。最新版ははがき作成、メーラ、画像管理ソフトなど10種類のアプリをまとめた「ジャストホーム2[スターターパック]」、これにワープロ、表計算を加えて12種類のアプリを収録した「ジャストホーム2」、さらに家計簿ソフト「エプロン2」をバンドルした「ジャストホーム2 家計簿パック」の3タイプで、9月21日に発売される。今回、ジャストホーム2 家計簿パックの試用版を入手できたので、さっそく使い勝手などを紹介しよう。
「わかりやすく、使いやすく、楽しい」
インターフェイスを採用した家庭向け統合ソフト
ジャストホーム2のインストーラ画面。いきなり丸いウィンドウで度肝を抜く。中央のボタンでインストールを開始する。 |
ジャストホーム2の起動後に最初に表示される「ガイドメニュー」。デザインは好みに応じて変更可能で(時刻に応じて自動的に切り替わる機能もある)、標準で5種類が用意されている。 |
また、ガイドメニューは好みの壁紙に変更できるようになっており、標準搭載の5種類のほか、ジャストホーム快適生活サイト「Living Room in ぽけぽけ島」で壁紙が無償配布され、バリエーションを増やすことができる。同社によれば、発売と同時に2点の新規データが掲載され、その後も順次拡充する予定とのことだ。
なお、ガイドメニューでグレーアウトしているアイコン(画面では「ホームページを作る」「日記・記録」)は、別途ジャストホームシリーズ対応アプリ(それぞれ「ホームページミックス」「マイペンシル」)を購入し、インストールすると同じガイドメニューから利用可能になる。
左側に大きく現在の入力モードが表示され、視認性にも優れる。いつでも入力設定を初期状態に復帰できる[入力方法を元に戻す]コマンドはATOK Homeならではの機能だ。 |
また、「安価に本格的なワープロ、表計算などの統合環境が欲しい」というユーザーにとっては、本製品に収録されているビジネスソフト「一太郎Home 2」および「三四郎Home 2」がどの程度の機能を有しているかが気になるところだろう。
今回のバージョンアップではこれら2本に大きな機能強化は図られていないが、一太郎Home 2は一太郎 9/10/11形式の圧縮画像付き保存データの読み込みと一太郎 11形式での保存がサポートされた。会社で一太郎を使っている方には嬉しい機能強化点だろう。実際に一太郎Home 2と三四郎Home 2を使って、修飾した文書の作成・印刷(一太郎Home 2)やExcelデータの読み込み・グラフ作成(三四郎Home 2)を試してみたところ、とくに機能不足を感じることはなかった。家庭で使用する分には、必要十分な機能を備えている。
本製品と同時発売される「ジャストホーム2」「ジャストホーム2[スターターパック]」のアプリ構成は下の表のとおり。[スターターパック]は、ビジネスソフトは不要で電子メールとデジタルカメラの活用に使いたい、というニーズに応えた内容で、機能を限定した分、標準価格は4000円を切っている。また、初回出荷の3万本限定で「2002年の年賀状イラスト/テンプレート集」付属する。
製品名 | ジャストホーム2 家計簿パック | ジャストホーム2 | ジャストホーム2[スターターパック] |
---|---|---|---|
日本語ワープロ「一太郎Home 2」 | ○ | ○ | - |
表計算「三四郎Home 2」 | ○ | ○ | - |
日本語変換「ATOK Home」 | ○ | ○ | ○ |
ハガキ作成「楽々はがきHome」 | ○ | ○ | - |
電子アルバム「フォトシアター2」 | ○ | ○ | ○ |
メーラ「カラメル2」 | ○ | ○ | ○ |
家計簿「エプロン2」 | ○ | - | - |
カレンダー「eタイム2」 | ○ | ○ | ○ |
タイピング練習「キーボードファイターDX」 | ○ | ○ | ○ |
画像管理「デジコレ2」 | ○ | ○ | ○ |
画像編集「写真スタジオ2」 | ○ | ○ | ○ |
タイトル作成「文字スタジオ2」 | ○ | ○ | ○ |
テンプレート集「カラフルプリント集」 | ○ | ○ | - |
標準価格 | 9800円(バージョンアップ価格5800円) | 8500円(バージョンアップ価格4500円) | 3980円 |
さて、次ページからは、多数の収録アプリの中から、とくにホームユースで活躍しそうな「楽々はがきHome」「フォトシアター2」「カラメル2」「エプロン2」の4本にフォーカスしてレビューを進めていく。
なお、本製品は試用版のため、正式版ではインターフェイスや機能に変更が加えられる可能性があることをあらかじめお断りしておく。