先日の記事でお伝えしたとおり、ハンコムリナックス(株)は『HancomOffice 1.5J』を9月7日に発売する。マイクロソフトの『Office』シリーズとの互換性を高めたほか、『HancomKDE 2.1J 体験版』をバンドルし、デスクトップの統合的な環境づくりを目指したという。本記事では実際に『Red Hat Linux 7.1』にインストールして、動作状況をお伝えする。
『HancomOffice 1.5J』。 |
『HancomOffice 1.5J』に関しては、先日お届けした「ハンコムリナックス(株)、『HancomOffice 1.5J』を発表」記事で扱ったβ版からの大きな変更はあまりないが、細かい修正が行なわれているのでお伝えしよう。
『ハンコムワード 5.2』では、Word文書を読み込ませた際の文字化けは解消されていた。しかし、Word文書を『ハンコムワード 5.2』で編集し上書き保存すると、漢字の一部や数字が表示できなくなってしまう。また、複雑な書式情報を完全に読みとることも難しいようだ。
『ハンコムワード 5.2』でWordファイルを読み込んでみた。問題なく表示することができる。 |
豊富なテンプレートが用意されており、新しく縦書きテンプレートが加えられた。 |
『ハンコムワード 5.2』の縦書きテンプレート。 |
『ハンコムワード 5.2』の「ツール」メニューから呼び出せる『新英和中辞典(第6版)』のビューア。 |
『HancomWord R5』で指摘されていた、ATOK Xを使用して日本語入力する際に、Enterキーを押すとクライアントが終了してしまうという問題は解消されていなかった。また『Wnn6』で日本語入力すると、漢字に変換することができないようだ。付属の日本語入力ソフト『VJE-Delta Ver.3.0 for Linux/BSD』では問題ない。
『VJE-Delta Ver.3.0 for Linux/BSD』での日本語入力。 |
『ハンコムシート 1.5.1』、『ハンコムプレゼンター 1.2.5』、『ハンコムペインター 1.2.5』は、それぞれβ版にバンドルされていた『HancomSheet 1.5J』、『HancomPresenter 1.2』、『HancomPainter 1.2』と大きな違いは見られなかった。
『ハンコムシート 1.5.1』。 |
『ハンコムプレゼンター 1.2.5』。 |
『ハンコムペインター 1.2.5』。 |