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ATIテクノロジーズ、第2世代の『RADEON』グラフィックスカードを発表―DirectX 8.1もサポート

2001年08月15日 22時59分更新

文● 編集部

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カナダのATIテクノロジーズ社は現地時間の14日、第2世代の『RADEON』グラフィックスプロセッサーを搭載したグラフィックスカードとして『RADEON 8500』『RADEON 7500』『FIRE GL 8800』の3製品を発表した。RADEON 8500と7500は9月下旬に発売予定で、希望小売り価格は8500が399ドル(約4万8000円)、7500が199ドル(約2万4000円)。8800は10月に出荷の予定。

『RADEON 8500』『RADEON 8500』

第2世代のRADEONを搭載した『RADEON 8500』は、マイクロソフトWindows XPに搭載される“DirecxtX 8.1 API”をサポートしたゲーム向けのハイエンドグラフィックスカード。ピクセルシェーダVer.1.4に対応するほか、OpenGL 1.3をサポート。新技術として、三角形から曲面を作成する前処理を行なうレンダリング技術“TRUFORM”、ジオメトリ演算とピクセル処理をプログラムでき新しいグラフィックス効果が得られる技術“SAMRTSHADER”、表示直前の画像にマルチサンプル・アンチエイリアシング処理を行ない画質を向上させる技術“SMOOTHVISION”を搭載するほか、従来のRADEONの機能を拡張した第2世代の機能として、トランスフォーム&ライティング(T&L)エンジン“CHARISMA ENGINE II”、DirectX 8.1のPixel Shaderに対応したレンダリングアーキテクチャー“PIXEL TAPESTRY II”、メモリーのバンド幅を効率的に利用する技術“HYPERZ II”、ビデオの画質の向上などを向上する技術“VIDEO IMMERSION II”、デュアルディスプレーに対応する技術“HydraVision”を搭載する。

RADEONグラフィックスプロセッサーRADEONグラフィックスプロセッサー

コアのクロック周波数が250MHzの『RADEON 8500 GPU(Graphics Processing Unit)』を搭載し、64MBのDDR(Double Data Rate)メモリーは275MHzで動作する。HYPERZ II技術によりレンダリングのパフォーマンスが25%向上し、CHARISMA ENGINE IIでは毎秒6250万トライアングルの処理が可能。PIXEL TAPESTRY IIでは4本のパイプラインを持つレンダリングエンジンにより32bitカラーで毎秒2Gテクセルのフィルレートを実現したという。ピクセルフィルレートも従来のRADEON搭載カードの倍以上の毎秒1Gピクセルとなった。また、ビデオ出力用に『RAGE THEATER』コンパニオンチップを搭載する。AGPスロット(2×/4×)に対応する。対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/2000/NT 4.0。Windows XPには出荷と同時に対応。

『RADEON 7500』『RADEON 7500』

『RADEON 7500』はコンシューマー向けの主力製品に位置付けられるグラフィックスカード。コアのクロック周波数が270MHzの『RADEON 7500 GPU』を搭載し、64MBのDDR(Double Data Rate)メモリーは230MHz動作。CHARISMA ENGINEにより毎秒4000万トライアングルの処理が可能。1600×1200ドット(UXGA)表示に対応する165MHzの高速インターフェース“TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)”をDVI-Iに採用する。従来のRADEON搭載カードより全体で60%程度パフォーマンスが向上しているという。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000で、DirectX 8.0とOpenGLをサポートする。Windows XPには出荷と同時に対応。

『FIRE GL 8800』『FIRE GL 8800』

『FIRE GL 8800』は、CAD/CAMやアニメーションなどの分野をターゲットにしたミッドレンジワークステーション向けグラフィックスカード。TRUFORM、SMARTSHADER、CHARISMA ENGINE II、PIXEL TAPESTRY IIなどを搭載したハイエンド向けRADEONチップ『RADEON 8800』を採用し、OpenGLのハードウェアアクセラレーションに対応し、DirectX 8.1もサポートする。64MBのDDRメモリーを搭載。最大で毎秒7500万トライアングルの処理が行なえ、フィルレートは毎秒2.4Gテクセル。32bitカラーで2048×1536ドットの表示に対応するほか、DVDビデオの再生にも対応。TMDSをDVI-Iに採用するほか、デュアルディスプレーもサポート。AGPスロット(2×/4×)用で、対応OSは、Windows 2000/NT 4.0/98/98 SE/Me。Windows XPには出荷と同時に対応。

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