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マイクロソフト、次期Windows CE『Talisker』のβ2を提供開始

2001年08月14日 21時07分更新

文● 編集部

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マイクロソフト(株)は14日、Windows CEの次期バージョン、開発コード名『Talisker(タリスカー)』のβ2版を、15日より“タリスカーテクノロジープレビュープログラム(Technology Preview Program)”を通じて提供すると発表した。

Taliskerは、次世代組み込みデバイス向けのリアルタイムOS。β1では、ワイヤレスやネットワーク接続機能として、UPnP(Universal Plug and Play)やBluetooth、IEEE 802.11、USBなどをサポートした。マルチメディア機能ではDVDに対応、さらにセキュリティー機能としてSSLやKerberos(ネットワーク上での利用を選定としたユーザー認証方式)を採用したほか、インストール可能な割り込みサービスルーチン(ISR)、ボードサポートパッケージ(BSP)などを提供、ユーザーインターフェースはカスタマイズ可能となっていた。

今回提供するβ2では、『日本語Pocket IME』をサポートし、日本語に対応したデバイスの開発も可能となっている。

これにより、組み込みシステムの開発者は、“タリスカーエミュレーションエディションプレビュー(Emulation Edition Preview)”か、あるいは“タリスカーテクノロジープレビュー(Technology Preview)”によって、『Talisker』の評価を行なうことができる。

“エミュレーションエディションプレビュー”は、開発用の特別なハードウェアを必要とせずに、Windows 2000、もしくは11月16日に発売するWindows XPによって稼動するワークステーション上で、組み込みシステムのデザイン検証を行なうことができるというもの。

また“テクノロジープレビュー”は、現在サポートされている全てのプロセッサーアーキテクチャーを含んだβ2の機能を、CD-ROMもしくはDVD-ROMによって提供するもの。これによって開発者は、Windows CEベースの次世代デバイスの早期開発が可能となる。

15日に“Windows Embeddedファミリー”サイトにおいて、“エミュレーションエディションプレビュー”のダウンロードによる提供と、“テクノロジープレビュー”CD-ROM/DVD-ROMの申し込み受付を開始する。

さらに同社は、“タリスカー早期導入プログラム(Rapid Development Program)”の内容についても明らかにした。同プログラムは、『Talisker』のβ版を活用して製品およびサービスの開発を積極的に行なっている業界パートナー、および顧客からの詳細な技術情報のフィードバックを収集し、早期に市場に製品を投入することが目的。現在、独シーメンス(Siemens)社、米Wyse Technology社、米Intermec社など、国内外の企業が参加しているという。

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