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デュアルAthlon MP環境がグッと近くに!「Tiger MP」が3万9800円で予約開始!!

2001年08月10日 23時00分更新

文● 小磯

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Tiger MP

 「Thunder K7」の、専用電源セットで10万円を軽く超える価格に尻込みをしていた人に朗報だ。いよいよ、一般のDIYユーザーの手が届く範囲でデュアルAthlon MP環境を実現できるマザーボードが登場する。Thunder K7の廉価版にあたるTyan「Tiger MP」(型番:S2460)が来週末に、USER'S SIDE本店へ入荷する予定だ。同店では10日から早くも入荷予定の30枚に対し予価3万9800円で予約を受け付けており、すでに半分近くが売約済みになっているという。



レジスタードDDR SDRAM専用DIMMスロット

 Tiger MPのチップセットはThunder K7と同じく「AMD760MP」。North Bridge「AMD762」には大型のヒートシンクを搭載している。South BridgeもThunder K7と同様「AMD766」だ。
 一見して分かるThunder K7との違いはメモリスロットで、DIMMスロットが4本密接した状態で横に並んでいるのは、Thunder K7が1Uラック用にDIMMを斜めに差せる仕様となっていたのと対照的だ。Tiger MPがデスクトップ用途だということがこのあたりからもはっきりとうかがえる。容量はThunder K7はDIMMスロット4本で4GBまでサポートしていたが、Tiger MPは最大3GBまでとなっている。
 なお、USER'S SIDE本店の持つ資料によると、一般に広く流通しているアンバッファードDDR SDRAMはサポートされない。この点には注意したいところだ。レジスタードDDR SDRAM分だけ、他社製のマザーボードよりも敷居は高いことになる。



20ピンコネクタ

 一方、電源コネクタは敷居が低くなった。Thunder K7は24ピンコネクタを持つ専用電源を必要とし、これがユーザーに二の足を踏ませる一因ともなっていたが、Tiger MPが装備しているのはATX規格の20ピンコネクタ。つまり容量問題さえクリアできれば、手持ちの電源を流用できるわけだ。

 このほか、Thunder K7とTiger MPの主な違いは以下のとおり。サーバ用途として必要な機能をごっそり削ることにより、安価にしていることが分かる。


Thunder K7Tiger MP
AGPAGP Pro×1AGP 4x×1
64bit/32bit 33MHz PCI×5×4
32bit 33MHz PCI×0×2
ビデオ機能ATI Rage XLなし
SCSIコントローラAdaptec AIC-7899W
(Ultra160 2ch)
なし
ネットワークコントローラ3Com 3C920×2なし
IDE RAIDコントローラなしオプション
空きパターン
IDE RAIDコントローラ用の空きパターン。「HPT-370」用だと思われる

 レジスタードDDR SDRAMを必要とするため、システムを組み上げるコストは決して他社製のAthlon用マザーボードに比べて安価ではないが、マザーボードだけでも価格が約6万円下がったのは歓迎すべきだろう。よりコストパフォーマンスを重視する人はアンバッファードDDR SDRAMをサポートするマザーボードの登場を待つと思われるが、その一方でTiger MPの登場を期にデュアルAthlon環境へ移行する人は間違いなく増えそうだ。
 なおUSER'S SIDE本店によると、現段階では入荷する製品がIDE RAIDコントローラを搭載しているかどうかは不明とのこと。



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