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“Ezra”こと0.13μm版C3のES品が登場、展示始まる

2001年08月10日 21時32分更新

文● 小磯

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Ezra

 6月のCOMPUTEX TAIPEIで発表された、“Ezra”(エズラ)こと0.13μmプロセス製造のC3-800AMHzがアキバに登場した。ES品で、OVERTOPとTSUKUMO eX.が展示を開始している。Ezraは、現行C3のSamuel2コア(0.15μmプロセス製造)を、0.13μm製造へ1世代進めたもので、L1/L2キャッシュの容量(128KB/64KB)などに変化はない。ちなみに、0.13μmプロセス製造のCPUはTualatinコア版PentiumIII-S/PentiumIIIに続き、第2弾となる。



1.35V

 ただしEzraについては、800MHzでローンチすることやモバイル向けの製品が登場することが発表されている以外VIAのサイトに情報がない。しかもCPUパッケージが現行のC3と同じため、一見しただけでは区別を付けにくいのが現状だ。このため、これがEzraかどうかはCPUの表裏に刻まれた刻印から判断するしかないのだが、裏面にある「1.35V」の刻印を見る限り、1.60V以上の駆動電圧となっている0.15μmプロセス製造の現行C3シリーズに対して、1つ細かいプロセスに移行したことは明らか。0.13μm版C3であることを示すコアの識別番号「C5C」(Samuel2=現行C3の識別番号はC5B)は残念ながら確認できていないものの、同製品がEzraなのはまず間違いない。



HEATSINK/FAN REQUIRED

 このほか、刻印から判断できるのはFSB 133MHzの6倍駆動であることと、ヒートシンク及びファンが必要だということ。OVERTOPによれば、発熱はかなり低く、PentiumIII-1GHz用のリテールヒートシンクのみでも動くとのことだが、実際にヒートシンクのみで動作するかどうかは現段階では分からない。



裏面

 気になる登場時期だが、早ければ8月中にも店頭に並ぶ見込み。ただし仕様の詳細については「9月に開催されるVTF(VIA Technology Forum)で明らかになる」(代理店)とのことで、判明までにはまだしばらく時間がかかりそうだ。



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