解像感は良好で、発色は鮮やかだが浅い
撮影サンプル2。絞り優先モード(F6.2、1/223秒)。元画像は1536×2048ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。 |
撮影結果を見ると、若干シャープさに欠けるきらいはあるものの解像感は良好で、メリハリの効いた絵作りとなっている。発色に関しては、KD-300Zに似た黄/緑に寄った色合いとなり、若干不自然な印象を受ける。
撮影サンプル2の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。発色は鮮やかで朱色と青空は明るめに出ている。 |
撮影機能もKD-300Zと同様で、最大15秒(320×240ドット)の動画撮影記録や最大8秒までの長時間露光、マニュアルフォーカス、2段階の絞り優先モード、2種類(10秒/2秒)のセルフタイマなどを搭載する。オート(プログラムAE)+露出補正程度の撮影機能程度しかないコンパクトデジタルカメラが多い中で、豊富な撮影機能を持つ本機は、初心者だけでなく銀塩カメラを含めたハイアマチュアのサブカメラとして魅力の高い製品だ。
撮影サンプル3。プログラムAE(F3.5、1/338秒)。元画像は1536×2048ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。全体的に色が浅いような印象を受ける。 |
付属品も16MBマルチメディアカードやビデオケーブル、ACアダプタと充電池(カメラ本体で充電)、メモリカードリーダはオプションとなっているなど、KD-300Zと同じだ。価格もKD-300Z/Fincam S3ともに8万8000円と同一なので、デザインやブランドイメージで選ぶとよいだろう。
撮影サンプル4。プログラムAE(F2.8、1/147秒)。元画像は2048×1536ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。マクロモードでの撮影。 |
撮影サンプル4の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。マクロはレンズ面から6cmまで寄れるので、細かなものの接写には便利だ。 |
撮影サンプル5。絞り優先モード(F6.2、1/119秒)。元画像は1536×2048ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。青空は明るすぎるようにも感じるが、非常に抜けのよい画像となる。 |
撮影サンプル6。プログラムAE(F6.2、1/549秒)。元画像は2048×1536ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。ワイド側での撮影だが、コンパクトカメラにありがちな周辺歪みも少ない。 |
撮影サンプル6の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。階調のとびも少なく、解像感は良好だ。 |
撮像素子 | 1/1.8インチ334万(有効324万)画素原色CCD |
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レンズ | 光学2倍ズームレンズf=7.8~15.6mm(35mmフィルムカメラ換算:約38~76mm相当)、F2.8(W)~3.5(T) |
記録媒体 | SDカード/マルチメディアカード(16MB付属) |
記録画素数 | 2048×1536/1024×768ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ11万画素低温ポリシリコンTFT |
動画記録 | 320×240ドット、最大約15秒 |
インターフェイス | ビデオ出力、DC入力 |
電源 | 専用リチウムイオンバッテリパック |
本体サイズ | 87(W)×30(D)×55(H)mm(突起部を除く) |
重量 | 165g(電池/メモリカード含まず)/約190g(装備重量) |