インフォテリア(株)は7日、XMLに関する技術者認定制度“XMLマスター(エックスエムエル・マスター)”を発足すると発表した。認定試験は10月1日より随時行なう。
“XMLマスター”は、インフォテリア、NECソフト(株)、キヤノンソフトウェア(株)、シーアイエス(株)、(株)日立システムアンドサービス、(株)PFUの6社と、“XMLコンソーシアム”および“外資系情報産業研究会”から選出する委員で構成する“XML技術者育成推進委員会”が実施する。
10月には、まず標準のXML基礎技術を認定する“XMLマスター:ベーシック”という資格から開始する。基礎といっても必ずしも初心者向けというわけではなく、日本オラクル(株)が実施しているオラクル製品の技術者認定制度“ORACLE MASTER”の入門レベル、“ORACLE MASTER Silver”よりは高い難易度になるという。
認定試験の内容は、XMLの基礎として、
- XMLとは何か
- 動向と概要
- XMLの構造についての入門知識
- XSLT(XMLのスタイルシート言語)の概要・変換の仕組み、HTMLへの変換方法
- XMLの文章構造を表わすスキーマの作成方法
などの理解度をチェックする。
出題数は40問で7割以上の正解で合格、受験料は1万5000円で試験時間は約1時間。アール・プロメトリック(株)の提供する全国約80の試験会場で、随時認定試験を行なう。
同社によると、今回実施する“XMLマスター:ベーシック”に比べて、XMLを利用したアプリケーションの開発やプログラミングなどの技術を試験する、より上級者向けの認定試験も今後実施するとしている。“XML技術者育成推進委員会”が行なう認定試験はその2クラスになるが、これらはXMLの標準的な技術力を認定するものとなる。そこで、独自の仕様拡張などの技術者認定試験は、各ベンダーが個々に行なうことを想定しているという。
実際に試験をどのくらいの人数が受験するか、また何人が認定を取得するかについて、インフォテリアは現状ではまだはっきりした数字を持っていないという。ただし、ターボリナックス ジャパン(株)の行なっているLinuxに関する技術者認定制度“Turbo-CE”の合格者が、初年度で約800人だったことを参考に、約1000人程度は“XMLマスター”の認定を得ると予想している。
