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松下電器、レンズ部分が分離してデジカメとしても使えるDVカメラを発表

2001年08月06日 23時09分更新

文● 編集部 佐々木千之

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松下電器産業(株)は6日、都内で記者発表会を開催し、“レンズユニット”から“ビデオユニット”を分離して、“バッテリーアダプターユニット”を装着するとデジタルカメラとして利用できる、DVカメラ『デジタルビデオカメラ“ネットワーク2WAYデジカム”NV-EX21』を発表した。本体価格は20万5000円で9月1日に発売予定。バッテリーアダプターユニットは別売り(3万5000円)のアクセサリーキット(※1)に含まれる。

※1 アクセサリーキットの内容は、バッテリーアダプターユニットのほか、ACアダプター、DCコード、電源コード、バッテリーパック、16MBのSDメモリーカード。

『ネットワーク2WAYデジカム NV-EX21』
『ネットワーク2WAYデジカム NV-EX21』。ビデオユニットを装着したところ(左)と、バッテリーアダプターユニットを装着したところ(右)

NV-EX21は、光学10倍ズームレンズ(“ライカディコマーレンズ”)、2.5型液晶モニターディスプレー(20万画素)、4分の1インチ102万長方画素CCD(※2)を搭載し、電子式手ぶれ防止機構を備えたデジタルビデオ(DV)カメラ。サイズは幅50×奥行き106×高さ115mm、重さ約555g(アクセサリーキット付属のバッテリー『VW-VBD40』含む)。バッテリー駆動時間(VW-VBD40)は、DVビデオ連続撮影時、約1時間5分(液晶ファインダー使用時)/約55分(液晶モニター使用時)。

※2 総画素数102万。有効画素数は静止画記録時84万、動画記録時41万。なお、ビデオ用CCDは長方画素であるため、パソコンなどで表示してもアスペクト比が狂わないよう、静止画の記録時には画素を補完して108万画素記録としている。

NV-EX21の後部
NV-EX21の後部。ファインダーのすぐ下の部分に青く見えるのがSDメモリーカードスロット。SDメモリーカードが入っているかどうかが、ふたで分かる新型のスロットを採用している

NV-EX21のビデオユニットをバッテリーアダプターユニットに交換した場合には、SDメモリーカードに、静止画(JPEG:1200×900ドットまたは640×480ドット)、MPEG-4形式の動画(176×144ドット)および音声のみの記録ができる。SDメモリーカードスロットは、レンズユニットに搭載しているため、ビデオユニット装着時でも、静止画、動画、音声の記録が可能。DVテープに保存した動画を、SDメモリーカードに、MPEG-4形式や静止画(640×480ドット)として記録もできる。ただし、フラッシュはバッテリーアダプターユニットに内蔵しているため、フラッシュ撮影(静止画)はバッテリーアダプターユニット装着時のみとなる。バッテリーアダプターユニット装着時のサイズは幅52×奥行き106×高さ77mmで、重さは約345g(VW-VBD40含む)。

NV-EX21の前部
NV-EX21の前部。F1.8のライカディコマーレンズを装備する。バッテリーアダプターユニットは下側に装着するため、フラッシュも下になる

64MBのSDメモリーカードを利用した場合、1200×900ドットのファインモード画像を約110枚、640×480ドットのファインモード画像は約440枚記録可能。またMPEG-4動画像は65分、音声のみでは約4時間の記録が可能。

NTSC画像入出力(コンポジット、S映像)のほか、i.LINKやUSBポート、独自の“デジタル静止画端子”を備えている。デジタル静止画端子に、7月16日に発表したBluetoothアダプター『VW-BT1C』(4万9800円)を接続することで、PCカードスロットを備えたパソコンに、NV-EX21からの静止画像(640×480ドット。カメラスルーまたは再生画像)を一定間隔で送信できる。パソコン側から再生や停止などはコントロール可能だが、カメラに録画開始させることはできない。

NV-EX21のデジタル静止画端子にBluetoothアダプターを装着したところ
NV-EX21のデジタル静止画端子にBluetoothアダプターを装着したところ

発表会で挨拶した、AVCネットワーク事業グループ パーソナルAVビジネスユニット ムービー・プリンターカテゴリー、カテゴリーオーナーの吉田守氏によると、「DVカメラ購入者の調査によると、パソコンによる映像活用というニーズが高まっている。これは静止画のメガピクセル化、MPEG動画など、ネットワーク対応機能の充実によって、パソコンによって映像を楽しむことが広がってきたことによると分析している。また、DVカメラにはここ数年大きな変化がなく、需要が頭打ちであまり伸びない理由にもなっている。SDカードのメリットを最大限に生かした、動画静止画をフル活用するこの商品によって、DVカメラの利用シーン、利用頻度を拡大していきたい」と述べた。

吉田守氏と前田将徳氏
AVCネットワーク事業グループ パーソナルAVビジネスユニット ムービー・プリンターカテゴリー、カテゴリーオーナーの吉田守氏(左)と製品規格グループ パーソナルAV第1チームの前田将徳氏(右)

AVCネットワーク事業グループ 製品規格グループ パーソナルAV第1チームの前田将徳氏が、製品開発の背景について説明した。それによると、松下が独自に行なった、1月にどのくらいDVカメラで撮影するかという調査で、平均で2回程度しか使っていないという結果を得て、どうやったら使用頻度をより高めてもらえるかを検討してきたという。また、急速に拡大しているデジタルカメラの使用用途による調査では、電子メールするといったコミュニケーション用途や、ビジネス用途での使い方が上位を占めており、DVカメラの、子供の成長記録や旅行の記録といった用途とは、異なることが判明したという。

そして「これまではDVカメラにメモリーカード機能を付け、“デジカメとしても使える”と訴求してきたが、これだけ用途が違うとそれで良いのか? という疑問がでてきた。レンズ部が分離し、それだけでデジカメとして使えたらもっと使ってもらうのではないか」という発想に至ったと述べた。NV-EX21では、デジタルカメラとして日常はビジネスシーンなどで利用してもらい、特別な場合に旅行や子供をDVカメラとして撮影する、といった利用シーンを想定している。DVカメラの最大のユーザーはファミリー層だが、その中でもモバイル/ビジネス向けの商品として位置づけているとした。

NV-EX21は、DVカメラとしてもデジタルカメラとしても使えるという、ユニークな発想の商品だ。DVカメラとしてみた場合、コンパクトな縦型カメラで、DVに撮影した画像をSDメモリーカードやi.LINK、USBなどいくつものインターフェースを持ち、パソコンとの親和性は高い。一方、バッテリーアダプターユニットを装着して、デジタルカメラとして見た場合、ライカディコマーレンズによる光学10倍ズームや手ぶれ補正機能、大型液晶モニターディスプレーといった特徴はあるが、静止画記録は108万画素どまり。発表会では、サービス版サイズにプリントした画像を見せ、108万画素でも十分とアピールしていたが、最近のデジタルカメラでは200~300万画素が主流となっていることを考えると、いささか見劣りがするのも事実だ。通常のDVカメラとデジタルカメラを購入した場合と比較した、“2WAYデジカムならではのメリット”が、もう1つほしいかもしれない。

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