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3DCGキャラクターの“派遣”サービスが登場

2001年08月01日 19時12分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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エムバディ・ネットワークス(株)は1日、3DCGキャラクターを企業のホームページなどに“派遣”するサービス“Do! キャラドットコム”に関する説明会を行なった。エムバディ・ネットワークスは、パイオニア(株)と(株)アサツー ディ・ケイが4月に合弁で設立したデジタルコンテンツ開発/運用会社。

Do! キャラドットコムは、一般のCGクリエイターから募集した3DCGキャラクターを専用ウェブサイトに掲載し、企業担当者やウェブ制作者が好みのキャラクターをダウンロード購入できるというもの。

派遣キャラクター
ウェブサイト画面に登場し、さまざまに動作する“Do! キャラドットコム”の3DCGキャラクター

CGクリエイターは、『3ds max 4』『LightWave 3D』『SOFTIMAGE|3D』『Maya』『Shade』といった3Dグラフィックスソフトで作成した3DCGキャラクターを、Do! キャラドットコムにアップロードし登録を依頼する。

Do! キャラドットコム側では、送られてきた3DCGキャラクターを審査、採用が決定したキャラクターにさまざまな動作を付けるモーション化作業を行なう。その後“派遣キャラクター”としてサイト上のカタログに掲載される。

キャラクター利用を希望するウェブ制作者や企業担当者は、カタログから任意のキャラクターと、そのキャラクターのモーションデータ、ナレーションデータを選択し、ダウンロード購入できる。購入したキャラクターデータは自社のホームページなどに組み込むことが可能。

モーションデータは、歩いたりポーズをとったりといったキャラクターの動作データで、ナレーションデータは、“いらっしゃい”“おはよう”といった音声データとなっている。ベースとなるキャラクターデータと、モーションデータ、ナレーションデータを組み合わせることで、3DCGキャラクターをホームページ上でさまざまに動作させることが可能となる。キャラクターデータ容量は1体につき50~150KB、モーションデータ容量は1データが5~20KB。

キャラクターの派遣価格(購入金額)は月額1万円程度。キャラクターの売上に応じて、そのキャラクターを作成したCGクリエイターにロイヤリティーバックが行なわれる仕組みとなっている。

キャラクターは、パイオニアが開発したウェブ3Dソフト『モーションプレーヤー』(無償ダウンロード提供)で利用できる。モーションプレーヤーは、ウェブブラウザーのプラグインソフトで、JavaScriptでコントロール可能。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0で、対応ブラウザーはInternet Explorer 4.0以上。

8月1日現在でDo! キャラドットコムのカタログに掲載されているキャラクターは18体。エムバディ・ネットワークスは今後も毎月30体程度キャラクターを追加するとしており、初年度売上は5億円を見込んでいる。

エムバディ・ネットワークス取締役社長の吉井順一氏は、「“Do! キャラドットコム”サイトを通じて顧客に新たなキャラクターサービスを提供する。このサイトを皮切りに、今後は携帯電話やPDA、デジタル家電なども視野に入れながらコンテンツ制作/運用を行なっていく」としている。

吉井社長
エムバディ・ネットワークス取締役社長の吉井順一氏

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