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【PCなんでも改造総研】キューブ型インテリアマシン自作編 ~その2~

2001年07月31日 23時32分更新

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■ガラス張りはインチキ不可

 思い付きで「派手な電動ギミック」と決めてしまったまでは良かったが、自作筐体製作で難しいのはマザーやドライブ類を組み込む骨組みの部分だ。これが単なるコンパクトマシンなら接着剤を多用して何とか形にすることもできるが、トランスルーセントで美的要素を加味するとなると、適当にパーツを押し込むというわけにはいかない。その上、電動ケースとなれば、強度的な問題や機構部分の設計を十分に考える必要がある。当初アクリルを使って構造用の骨組みを製作し、19cm角のマシンに仕上げて、これにアクリルケースを被せる予定だったが、実際にアクリル板を加工してみると綺麗に仕上げることが非常に困難なことが判明してしまった。アクリル板で肉厚な材料は高価で、加工の容易さと材料費の関係から、板厚3mmのアクリル板で製作を開始したのだが、ヒビ割れと接着剤の汚れで、マシンはとてもインテリアとは程遠い小汚い塊に成長しつつある。これではいけない。またまた家具売場のインテリアなどを参考にして、構造部分は木材とアルミのハイブリッド構造に変更した。主要構造に木材を使えば加工が容易で適度な厚みがあり、塗装次第でインテリアチックな雰囲気が醸し出せるという計算だ。行き当たりばったりな製作では可動部分に無理がかかるので、今度はしっかり図面を起こして各パーツを設計し直した。

■犠牲を強いる木材加工

加工中
仮設の加工場で加工中の化粧ベニア板。写真奥の工具がジグソー。このジグソーは無段変速で、木工50mm、軟鉄板3mm、アルミ板6mmまでの切断が可能だ。45度までの斜め切りもできる

 既にインテリアマシンは普通のPC製作とは程遠い状態になってきているが、今回は板モノの加工用に新兵器のジグソーという電動工具を投入した。この工具は「電動鉄ノコ」のような働きの工具で、歯を交換することで軟鉄から木材まで色々な素材を裁断できる。鋸で加工が困難な曲線の加工も可能で、以前から欲しくて狙っていたものだが、ホームセンターにて1980円という特売価格で販売されていたのを発見して即購入した。切断のR部は前回フットペダル製作で使用したホールソーを再利用して穴を加工。今回は加工対象が木材なので、金属と比べれば豆腐のようにサクサクと削れ非常に良好な加工性だ。当研究所の入り口ドア脇に仮設の加工場を設け、ジグソーで合板をバリバリ切断する。しかし、以前ガス冷マシン製作でロウ付けを行っていることもあり、ご近所様の目が気になるところだ。大家に通報される前に素早く加工を終了しよう。ちなみに当研究所は、飲食店や住居の混在する雑居ビルの4階にある。階段踊り場付近で大工仕事をする筆者はかなり怪しい。同じ階に住んでいるお嬢さんが異音に気付いたのか玄関から顔を出したが、目が合った瞬間逃げるようにドアの向こうに引込んだのが印象的であった。研究所の移転候補地を捜しておいた方が良いかも知れない…。



謎謎のインテリアランプ。家具売場で1980円で購入。実はインテリアマシンの足にしようと購入したが、夜間の作業ライトにピッタリだった。現在のところ使用予定は未定

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