(株)まぐクリックは31日、都内で記者発表会を開き、有料課金型メールマガジンの配信サービス“まぐまぐプレミアム”を開始すると発表した。8月1日15時に、(株)まぐまぐが運営する無料メールマガジンの配信サイト“まぐまぐ”内に、有料メールマガジン専用サイト“まぐまぐプレミアム”を開設する。
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| まぐクリック代表取締役社長 西山裕之氏(右) |
“まぐまぐプレミアム”は、有料のメールマガジンサービス。発行者と読者の間で、従来の取次ぎと書店の役割を果たすという。また、現在メールマガジンはテキスト形式が主流であるが、今後ブロードバンド化が進むことをにらみ、HTML形式や、HTML形式に画像だけでなく、動画を取り込んだストリーミング形式などのメールマガジンも発行していく。テキスト形式中心から変化することで、今後、新たな出版形態が生まれることを期待しているという。
同サービスの収益モデルは、発行者が定めたメールマガジンの月額購読料金の40％を販売手数料として受け取るというもの。この手数料から、同サービスの運営費を引いたものが同社の収益になるという。購読料は月額最低100円。月額課金方式を採用している。なお、同サービスの立ち上げ時のメールマガジンは、契約後1年間は特別手数料の35％となる。従来の無料のメールマガジンでは、広告による収益モデルを確立していたが、今回の有料メールマガジンでは、広告は採用しない。また、決済に関しては、三井住友のVISAカードをはじめ、DC、JCB、NICOSなどクレジットカード会社9社と提携を結び、決済を行なう。ジャパンネット銀行の口座振替も利用できる。また、三井住友カードでは、まぐまぐのキャラクター“まぐまぐちゃん”がデザインされた“まぐまぐVISAカード”を発行する。
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| 『まぐまぐVISAカード』。まぐまぐプレミアムのサイトから、カードの申込みサイトへリンクされている |
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| 『まぐまぐVISAカード』のゴールドカード |
同サービスで、発行されるメールマガジンは日刊、週刊、隔週刊および月刊などの定期発行。従来無料のメールマガジンサービス“まぐまぐ”では不定期発行も可能であったが、課金マガジンでは不定期のメールマガジンは取扱わない。また、初期登録マガジンは、176タイトル。176タイトルのうち、半分強のメールマガジンは、他のプロバイダーで有料マガジンを発行している個人または法人のもの。3割は現在の無料まぐまぐの発行者のメールマガジンとなる。初期登録タイトルへの一般公募では、600タイトルの応募があったが、同社が安定したサービスが提供できるかということを主眼に、発行実績等から判断して初期登録タイトルを決定したという。今後も、有料で発行する場合は、ある程度の基準を設けていくとしている。また、現在の無料まぐまぐと同様に、発行者が読者を特定できないシステムを採用している。
なお同社では、2001年末までに10万ユーザー、2002年末に100万ユーザーの獲得を目標としている。2001年末までは、“まぐまぐ”の600万ユーザーへのプロモーションを中心に行ない、2002年には、他のメールマガジンサイトやプロバイダー等と提携しユーザー数および、メールマガジンのタイトル数を増やしていくとしている。
また、8月1日のサービス開始を記念して、“スタートダッシュNO.1マガジン大賞!”キャンペーンを展開する。同キャンペーンや、まぐまぐプレミアムのスタート時のメールマガジン176タイトルのうちで、8月および9月に最も支持されるメールマガジンを予想するというもの。購読者数部門と購読売上部門の2部門で行なう。正解者には、まぐまぐプレミアムオリジナル商品がプレゼントされる。
